里帰り
2026年 06月 02日
おつかれさまです。今日は査定入庫品の査定とC to C購入品の調整作業。

たいへんしっかり作られているP1616D。いわゆる梅セットをArizona化いただいた個体です。査定時に何を診ているのか皆さん興味があると思いますが、実は通電検査をするのは最終段階で、特にキット製作品に関してはモノづくりの状態確認の方が遥かに重要です。
組立代行品であっても、そのまま再販ということはなく全点検が必要なことは言うまでもありませんが、キットはまさに一点一様なので隅々まで確認させて頂きます。


SV-P1616D / PSVANE 6L6GC, Arizona Cap.仕様
たいへんしっかり作られているP1616D。いわゆる梅セットをArizona化いただいた個体です。査定時に何を診ているのか皆さん興味があると思いますが、実は通電検査をするのは最終段階で、特にキット製作品に関してはモノづくりの状態確認の方が遥かに重要です。
組立代行品であっても、そのまま再販ということはなく全点検が必要なことは言うまでもありませんが、キットはまさに一点一様なので隅々まで確認させて頂きます。
一番最初に確認するのはネジ周りです。機構締結をみれば作った方の経験と技術力が分かる...昔からそう言われて来ましたが、本当にその通りで、ネジがしっかり締まっていないアンプは他の箇所にも大概不具合が隠れているもの。
ヴォリュームがグラグラだったりスピーカーターミナルが緩かったりするのは物理的な問題を超えてノイズ特性等の電気性能にも大きな影響を及ぼします。逆にいえば、この点がしっかり押さえられているアンプはハンダづけもしっかりしており、配線の引き回しもちゃんと出来ていることが多いもの。その点でこの個体は申し分のない出来でした。ぜひ買い取らせていただきたいものです。
ヴォリュームがグラグラだったりスピーカーターミナルが緩かったりするのは物理的な問題を超えてノイズ特性等の電気性能にも大きな影響を及ぼします。逆にいえば、この点がしっかり押さえられているアンプはハンダづけもしっかりしており、配線の引き回しもちゃんと出来ていることが多いもの。その点でこの個体は申し分のない出来でした。ぜひ買い取らせていただきたいものです。
次に検査させていただいたのはSV-192Sです。


外観, 内部はとてもきれい。SV-192Sのような完成品ベースの製品でも機構系の確認から入ります。長期間の利用でツマミが緩んでいたり入出力端子に問題が発生している可能性もあります。
次に発熱の大きな部分の確認を行います。経験的に機台の使用頻度やだいたいの累計通電時間のだいたいの想像がつくものです。SV-192Sの場合は電源部の整流ダイオード周り。熱膨張と冷間収縮の反復でハンダ部の状態の変化の有無が重要確認事項となります。


次に発熱の大きな部分の確認を行います。経験的に機台の使用頻度やだいたいの累計通電時間のだいたいの想像がつくものです。SV-192Sの場合は電源部の整流ダイオード周り。熱膨張と冷間収縮の反復でハンダ部の状態の変化の有無が重要確認事項となります。
次に摺動系, 回転系つまりヴォリュームやセレクターの接点がどうかを確認していきます。DAコンバーターは基本設定が決まるとあまりツマミを触らなくなるので、使われていない接点に酸化被膜が出来ている場合も。アルコールで内部洗浄してから電気的な確認に入ります。
この192Sは真空管が替えられていました。左右ゲインに10%弱の差異があり、メーターキャリブレーションもずれていたので完全に調整してから査定書を切ります。仮に買取が成立せずお返しする場合があってもお客さんが快適に使えるようにしておきましょう。
今日の最後はSV-192 proIIの調整でした。


C to CでTerefunken ECC82仕様を購入されたとのこと。私どもの定価よりも高かったようですが、所期の性能を維持しているか、細部の調整は完璧か...再調整のご依頼でした。デジタル機器の測定はアナログ以上にハードルが高いので、変に基板のトリマーを触って泥沼化するより任せて頂いた方が私どもも安心です。
仮に真空管が後変されたものである場合、そのタマ自体の性能も大いに気になるところですが、今日のTerefunkenは二本のgmが揃っており、各ECC82の双極バランスもベストで完ぺきな状態。シリアルから履歴を調べてみたら2024年にSpecialバージョンで私どもから出た個体であることが分かりました。
そんなこんなで日々いろいろな製品が里帰りしてきます。元のお客さんに戻るものもあれば、次のお客さんにバトンを渡すものも...いずれも大切な私どもの製品であることに何ら変わりはありません。
この192Sは真空管が替えられていました。左右ゲインに10%弱の差異があり、メーターキャリブレーションもずれていたので完全に調整してから査定書を切ります。仮に買取が成立せずお返しする場合があってもお客さんが快適に使えるようにしておきましょう。
今日の最後はSV-192 proIIの調整でした。


仮に真空管が後変されたものである場合、そのタマ自体の性能も大いに気になるところですが、今日のTerefunkenは二本のgmが揃っており、各ECC82の双極バランスもベストで完ぺきな状態。シリアルから履歴を調べてみたら2024年にSpecialバージョンで私どもから出た個体であることが分かりました。
そんなこんなで日々いろいろな製品が里帰りしてきます。元のお客さんに戻るものもあれば、次のお客さんにバトンを渡すものも...いずれも大切な私どもの製品であることに何ら変わりはありません。
by audiokaleidoscope
| 2026-06-02 23:59
| オーディオ
