レタッチ
2026年 05月 15日
おつかれさまです。皆さんは写真の世界で ”レタッチ”というワードを聞かれたことがあるでしょうか。
ごく簡単にいえば撮影後の画像データを修正, 調整し、より理想の仕上がりに近づける技術です。撮影時の環境やカメラの設定だけでは再現しきれなかった色味や質感を補正したり、不要な要素を排除したりして、写真の持つ魅力を最大限に引き出すために行われる技術といえると思いますが、実は録音音源の世界でも必ずと言っていいほど行われています。
実際の音源の例をお示しします。具体的には申しませんが或るライブレコーディングにおいて演奏は素晴らしい、ただ音源としては是非除去しておきたいノイズがあった場合の事例です。
これが元音源です。非常に響きの良いホールで録られたバッハの声楽曲で演奏中にステージ上で何かが落下して跳ね返っている音が混入しています。それも2回。非常に波高値が高いノイズで正直音楽どころではありません。
ごく簡単にいえば撮影後の画像データを修正, 調整し、より理想の仕上がりに近づける技術です。撮影時の環境やカメラの設定だけでは再現しきれなかった色味や質感を補正したり、不要な要素を排除したりして、写真の持つ魅力を最大限に引き出すために行われる技術といえると思いますが、実は録音音源の世界でも必ずと言っていいほど行われています。
実際の音源の例をお示しします。具体的には申しませんが或るライブレコーディングにおいて演奏は素晴らしい、ただ音源としては是非除去しておきたいノイズがあった場合の事例です。

厄介なのは音源がワンポイントマイク録音で、かつ残響時間が2000ms以上あるので落下時の反響成分もかなり含まれていること。残念ながら不要なノイズだけを完全に除去することは難しい状況です。
それでもトランジェント成分 (極めて短く鋭い高エネルギーの過渡信号)だけは抑え込みたいと考えDAW (Digitai Audio Workstation)を使い、ピークをコンプレスしたり逆相成分を加えて残響成分を打ち消していきます。
作業イメージです。人間の耳は急峻な音量の変化に対して敏感ですので出来るだけ平坦化するのが基本的なやり方ですが、音楽は時々刻々動いていますので、静止画のようにきれいな部分をもってきて貼り付けるようなことは出来ません。
マルチトラックであればもっと出来ることはありますが、今回のようなワンポイント録音では音楽成分はそのままで余分なノイズだけを完全に取り切ることは不可能でしたが、可能な限り対策したのが下のデータです。
最初の画像と比較いただくと差異が分かっていただけると思います。実際にbefore / afterを比較してみても落下音は依然残っていますが、マイクの直下で発生した (だろう)ノイズが、かなり遠くで聴こえる感じには修正できました。これ以上やろうとすれば、それは最早修正の域を超えてしまうでしょう。
オーディオの世界には ”原音再生”という言葉が昔からあります。その原音の定義自体が曖昧ですが、私たちが聴いているCDやLPの音には必ず人の手が入っています。しかしそれは悪い意味でなく、リスナーに少しでも心地よく、そしてその音楽の魅力をより高いレベルで楽しんでいただくための愛情の発露のようなものです。
以前ある方がオーディオショーの講演で ”悪い録音は悪く聴こえるのが正しいオーディオだ”的なことを仰っていましたが、私はそうは思いません。オーディオは演奏や録音のあら探しをする為のものでなく、文字通り ”音を楽しむ”ための環境であるべきです。
真空管は余分な響きを足している...そういう人もいますが、現実にはハイエンドスタジオでは今でも真空管マイクや真空管マイクプリが普通に使われています。より自然でリアルな快楽的音楽体験のために、演る側も録る側も再生側も見えないところで協力した結果、私たちが日々聞いている音楽が出来上がっていくということですね。
それでもトランジェント成分 (極めて短く鋭い高エネルギーの過渡信号)だけは抑え込みたいと考えDAW (Digitai Audio Workstation)を使い、ピークをコンプレスしたり逆相成分を加えて残響成分を打ち消していきます。

マルチトラックであればもっと出来ることはありますが、今回のようなワンポイント録音では音楽成分はそのままで余分なノイズだけを完全に取り切ることは不可能でしたが、可能な限り対策したのが下のデータです。

オーディオの世界には ”原音再生”という言葉が昔からあります。その原音の定義自体が曖昧ですが、私たちが聴いているCDやLPの音には必ず人の手が入っています。しかしそれは悪い意味でなく、リスナーに少しでも心地よく、そしてその音楽の魅力をより高いレベルで楽しんでいただくための愛情の発露のようなものです。
以前ある方がオーディオショーの講演で ”悪い録音は悪く聴こえるのが正しいオーディオだ”的なことを仰っていましたが、私はそうは思いません。オーディオは演奏や録音のあら探しをする為のものでなく、文字通り ”音を楽しむ”ための環境であるべきです。
真空管は余分な響きを足している...そういう人もいますが、現実にはハイエンドスタジオでは今でも真空管マイクや真空管マイクプリが普通に使われています。より自然でリアルな快楽的音楽体験のために、演る側も録る側も再生側も見えないところで協力した結果、私たちが日々聞いている音楽が出来上がっていくということですね。
by audiokaleidoscope
| 2026-05-15 23:59
| オーディオ
