現場主義
2026年 05月 05日
昨日運送業者さんが配達に来た時、”センターに荷物がたくさん溜まってますので5日にもってきます”と伺っていたのですが、今日来なかったところをみると相当物流も増えてきているのかもしれません。今晩から注文件数も急に増えてきていますし。皆さんも気分的には再始動モードになってきているようですね。
今日はまず先週富山でお預かりした品物の集中検査。昨日のSV-501SEもそうですが、どれだけ手を入れるかで製品の価値は大きく変わってきます。外観で査定価格が大きく変わることはありませんが、パッと見て売主さんがどれだけ大切に使って下さっていたかは直ぐに分かるものです。

スピーカーで最も敬遠されるのは振動系の傷み、サランネットの破れや剥がれ等ですが、そういう場合でも懇意にしている専門業者で修復が可能ですので面倒がらずに手を入れてあげることが大切です。当社のお客さんは鳴ればOKではなく、キッチリ整備された品物を適価で求めたいという方が大半ですので、時間が掛かっても一台づつしっかり仕上げていきたいと思っているところです。


製品シリアルナンバー, 基板のロット番号から2007年式で、カップリングコンデンサーが東一オイルコンに換えられている以外はフルオリジナルの美品です。
この個体、真空管が添付しない状態でお預かりしたので不具合の正確な把握が出来なかったのですが、動作中にRchの音が途切れるというお申し出でした。信頼する古参の職人さんに状況を伝えて託したのですが、回路的な異常なくパーツもOK、唯一いえるのは入力1のLchのRCAジャックが緩んで回る状態で、状況によっては芯線が捩れて金属疲労を起こしている可能性ありということで対処してもらったのですが、お客さんのお申し出はRch側。結局結論出ずでした。
真空管を疑いたくなりますが、お客さんによれば左右入れ替えても状況変わらずということで再現性の確認が出来ません。今日一日、標準球で連続通電しつつ測定器の挙動をウォッチしていたのですが、一度も不具合が出なかったので一旦標準球をつけた状態でお返しして、そのうえで不具合が出るかどうかを再検証したいただくこととしたいと思います。
「事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ」なんて映画が以前ありましたが、今回のお休みも数多くの製品と対話し、いろいろ勉強させていただきました。今日のVP-3000SEでは明示的な結果をアウトプット出来ませんでしたが、その積み重ねこそが次の大きな底力に繋がっていくのだと信じたいと思います。
