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現場主義

おつかれさまです。今日は入荷品の査定, 職人さんから戻ってきた修理品の追認等、GWの総仕上げ的な一日になりました。

昨日運送業者さんが配達に来た時、”センターに荷物がたくさん溜まってますので5日にもってきます”と伺っていたのですが、今日来なかったところをみると相当物流も増えてきているのかもしれません。今晩から注文件数も急に増えてきていますし。皆さんも気分的には再始動モードになってきているようですね。

今日はまず先週富山でお預かりした品物の集中検査。昨日のSV-501SEもそうですが、どれだけ手を入れるかで製品の価値は大きく変わってきます。外観で査定価格が大きく変わることはありませんが、パッと見て売主さんがどれだけ大切に使って下さっていたかは直ぐに分かるものです。
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今日ずっと鳴らしていたJBL 4312Bは、よくあるコーン紙の着色汚れ, サランネットの傷みもなく大変好感を持ちました。もし中古屋さんで見かけたら自分でも触手が動きそうな上物です。

スピーカーで最も敬遠されるのは振動系の傷み、サランネットの破れや剥がれ等ですが、そういう場合でも懇意にしている専門業者で修復が可能ですので面倒がらずに手を入れてあげることが大切です。当社のお客さんは鳴ればOKではなく、キッチリ整備された品物を適価で求めたいという方が大半ですので、時間が掛かっても一台づつしっかり仕上げていきたいと思っているところです。

製品メンテ関係ではVP-3000SEの完了検査でかなりの時間を費やしました。職人さんによる一次対処を経て社内での二次検査そして測定, エージングを踏まえ報告書と記録写真を提出して完了となる訳で、エージングを含めると合計60時間程度は掛かっているのではないでしょうか。
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VP-3000SE 組立代行,セカンドユーザー品

製品シリアルナンバー, 基板のロット番号から2007年式で、カップリングコンデンサーが東一オイルコンに換えられている以外はフルオリジナルの美品です。

この個体、真空管が添付しない状態でお預かりしたので不具合の正確な把握が出来なかったのですが、動作中にRchの音が途切れるというお申し出でした。信頼する古参の職人さんに状況を伝えて託したのですが、回路的な異常なくパーツもOK、唯一いえるのは入力1のLchのRCAジャックが緩んで回る状態で、状況によっては芯線が捩れて金属疲労を起こしている可能性ありということで対処してもらったのですが、お客さんのお申し出はRch側。結局結論出ずでした。

真空管を疑いたくなりますが、お客さんによれば左右入れ替えても状況変わらずということで再現性の確認が出来ません。今日一日、標準球で連続通電しつつ測定器の挙動をウォッチしていたのですが、一度も不具合が出なかったので一旦標準球をつけた状態でお返しして、そのうえで不具合が出るかどうかを再検証したいただくこととしたいと思います。

修理は本当に一台一様。今回のように時間とコストをかけても問題点の共有ができない場合もあります。製品というのは基本組みあがった直後 (=新品)の状態がピークで、どんなものでも少しづつ確実に劣化していくことは避けられません。車でもオーディオでも新品だけなく中古市場が存在する現実のなかで、その劣化を可能な限り抑え、適切なリカバリーにとって時計を巻き戻し、来た時よりもどれだけ良い状態にしてお返しするかが腕の見せ所です。

「事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ」なんて映画が以前ありましたが、今回のお休みも数多くの製品と対話し、いろいろ勉強させていただきました。今日のVP-3000SEでは明示的な結果をアウトプット出来ませんでしたが、その積み重ねこそが次の大きな底力に繋がっていくのだと信じたいと思います。

by audiokaleidoscope | 2026-05-05 23:59 | オーディオ

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