おつかれさまです。当社のオーディオを個人用としてでなく、店舗や病院また企業や学校などでお使いいただくケースが多々あります。その使われ方もさまざまで、その鍵を握るのは装置ではなく人です。
今日ある法人さんが設置されている二か所のセットのご機嫌伺いにお邪魔してきました。ハイクラスなお客さんに良い音楽を...というトップの願いによって設置されたものです。
スピーカーはお客さんが選び、その他は私どもで選ぶという共同作業で、毎回ああでもない、こうでもない...と議論を重ね半年, 一年かけて準備し作りあげたきたもので、個人的にも一つ一つに強い思い入れがあります。最初にお邪魔したのはこちら。
ここでは毎日10時間、年間300日以上の超ヘビーデューティ稼働です。納品から10年が経ち、定期的に出力管を更新しています。パワーアンプはSV-8800SE / KT120仕様です。

ここは会員制の料飲施設なのですが、ここを管理されている方から ”オーディオ目当てに来られるお客さまもいらっしゃいます”と伺っていて、今日はキース・ジャレットのケルンコンサートがたっぷりと鳴っていました。今後も安心してお使いいただけるよう、代わりのアンプをお持ちしアンプを預かってKT120を更新します。
続いて同法人さんが運営する別の施設に向かいます。ここの設置は2011年ですから15年経ったことになります。
ここのオープニングパーティでは地元政財界の要人が集まられるなか、お披露目で1時間のデモをさせていただいた思い出があります。そのデモがきっかけでお付き合いが始まった方も。

当時まだ出始めだったネットワークプレーヤー (
イタリア Olive)を導入しました。最初ファームウェアが安定せず苦労した思い出があります。
企業の宿命として人が変わるという側面があります。何年かサイクルで業務がバトンタッチされていくなかで、知らず知らずに忘れ去られていくことが出るのは仕方ないことかもしれません。このSV-2 (2007)とJBL 4365は少なくとも数年間、あるいはそれ以上の間、電源が入れられることはなく現在のスタッフの方は操作方法すら知らないということでした。
こういう経験は以前にもしたことがあります。20年くらい前のことだと思いますが、東北地方の音楽の先生と親しくなって、いろいろ話しているなかで生徒さんにクラシックを聴かせたいが学校にはラジカセしかないというお話を伺い、使わなくなったデモ機や試作機を組み合わせて寄贈したことがあります。数か月後、音楽の授業でそのセットを授業で使ってくださっている写真とともに生徒さんからのお手紙をいただいて嬉しかったことを忘れません。
それから10年以上経った頃でしょうか...その学校の違う先生から電話が入りました。音楽教室にオーディオがあって問い合わせ先というシールにこの電話番号が書いてあったので電話しました...どうやって使うのですか、と。当時の先生の名前を申し上げると、数年前に退任され以降は誰も触っていない、とのこと。
オーディオは単なる道具で、それに命を与えるのは使う人です。使う側に興味や愛情がなければ単なるオブジェでしかありませんが、これはオーディオに限った話ではないかもしれませんね。
話を戻してこの法人さんには7年前にもう1セット納品させていただきました。

ここのAvangardeとSV-284Dは元気にしているでしょうか...久しぶりに会いにいきたくなりました。