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バージョンアップの誘惑

今月の認定中古もすごかったですね。今回は気合を入れて上り300Mbps以上出る場所に移動してご開帳。その甲斐あってグルグル渦巻きも出現せずスムーズに開始することができました。

そのおかげか、受注データのログをみると一番最初のMC-3が開始後20秒で受注確定, 最後の製品の販売完了が20時02分という速さでした。早速後変のオーダーもいただいていますので、月末までに出荷できるよう品質優先で準備したいと考えています。

そんな今日でしたが新たに2台の新規買取が成立しました。今日はまだオーバービュー (概観)レベルですが、この作業が自分的には一番好きと言いますか、さあどの部分に手を入れさせて頂こうか、タマをどうしようか...と思案を巡らせるのが最も夢多き至福の時間です。

まずはSV-192S (フルオリジナル, 曙光12AU7仕様)です。詳細はこれから時間をかけて確認し、品質的に対策すべきをしっかり対策したうえで、次のステージがバージョンアップということになります。
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L/Rゲインマッチング, メーターキャリブレーション, アナログ段の歪率, 残留ノイズ, 周波数特性を確認したのち、いよいよバージョンアップの検討に入ります。

キットベースの製品ではワイヤリングのレベルアップ+パーツのアップグレードで全く別物になる訳ですが、192シリーズのような完成品ベースの製品は回路周りには触らないことが基本となります。したがって多くの場合は真空管周りの変更が主となります。

ただ先日こんなことがありました。SV-192S / DSDの不正改造品の原状復帰を行っている際に終段のカップリングコンデンサーに関して多少の遊び心もあり、ブランドだけでなく容量を変更するというチャレンジを行いました。もちろん計算してカットオフ周波数の変化を肚に落としたうえでの変更であることは当然ですが、実は音質変化の大きさ、特に変更後のハイスピードな表現に私自身が非常に驚きました。

車でいえばディーラーオプション的仕様変更な位置づけになる訳ですが、背反事項もないことから今回この個体で再度カップリング変更を行ってみようかと思っているところです。
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さらにMullard ECC82を奢って馥郁たる倍音感もしっかり補っていく、この部分も前回に倣って改めて自分の耳で成否を確認してみるつもりです。

そしてもう一台。SV-S1616D / Gold Lion ECC82 (3)+ Tung Sol KT170+ PSVANE 5AR4ブラックベース (組立代行品)です。
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外観的にもピカピカでオリジナルユーザーさんの愛着を感じる一台です。シリアルからトレースすると一度入力ボリュームのガリで入院し、アルコール洗浄した履歴があることがわかりましたので、この部分は重点的に確認し必要に応じて交換等も検討が必要かもしれません。
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内部も職人さんの配線そのままでパーツにも劣化が見られませんが、せっかく買い取らせて頂いたので、カップリング (4個)はArizona化したうえで全体点検に移行する予定です。

パーツコストだけでも3万円オーバーですが、これが一般メーカーの市販完成品であれば定価ベースで10万円 (以上の)アップに繋がる原価である訳で、この違いを新たなお客さんの感じていただくことをオリジナルユーザーさんも許して下さると思います。

...こんな感じで日々いろいろな考えながら製品を仕上げていきます。この前、知る人ぞ知る盆栽屋さんが試聴にいらっしゃったとき、原木の枝ぶりを見てどれだけイメージが拡がるかが大事、と仰っていましたが、まさにそれに通じるお話だと思った次第です。


by audiokaleidoscope | 2026-03-20 23:08 | オーディオ

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