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テスト盤とカセット音源化

今日は日中ゆっくりしたあと、夕方からエンジンスタート。旧知のメジャーレーベルのクリエイティブディレクターが来られました。テーマは二つあって、一つは某アーティストのテスト盤のチェック、もう一つは音源のカセット化の検討です。
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詳細は書けませんが、5月リリースに向けて準備中のテスト盤。未発表音源を聴けるのは毎回刺激的です。
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ディレクター氏はスタジオで音は聴いているものの、どうもリアリティがない、実際のリスニング環境でどう鳴るか確認したいということで過去何作かを此処でチェックされてきて、結果的にカッティングをやり直した音源もありました。毎回責任重大ですが、今回はOKが出て良かったです。

結構時間がかかったのはカセット化の検討でした。制作チームは40代中心で言わばポストカセット世代。ガジェット的な面白さが先行していて、私ども世代のように友&愛でレコードを借りてウォークマンで聴きまくったど真ん中世代と違って、単純にカセット=良い意味で”いなたい”感じを楽しんでいます。

今日来られるにあたってしっかりカセットの音を肚に落としてこいと言われたということでしたので、ノイズリダクションの有りと無し, ノーマルテープとクロームテープの音の差等、実際にテスト盤を録音して比較試聴を行いました。
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実験に使ったカセットデッキ。3ヘッドの利点を活かしてSourceとMonitorを聴き比べながら、基本的にカセットはこういう音だという理解して貰うことから始めました。誤った先入観やカセット=高音質という単なるプラセボは全く意味がありません。

意外だったのは、知識としては知っていてもノーマル (時定数120us)とクローム (時定数70us)の音の差の大きさ。今風に言えばmp3とWAVの違い以上の差があることは衝撃だったようです。最大残留磁束密度 (mT)1.5倍の差は伊達ではありませんが、入手性は悪くコストも全く違います。

(注) 詳細は未確認ですが、Revox (スイス)が NAC (ドイツ)と連携してクロームテープ量産に向け準備中という情報があります。価格については未発表ですが、今後の動向に注視が必要でしょう。問題はクロームテープに相応しいハード側の供給の無さです。将来的には高品質なヴィンテージカセットデッキ市場が高騰化する可能性もあります。

さまざまな意見交換をしたのち、カセットに関しては敢えてモノラルで音源化し、8kHz~12kHzを辺りを1dB~1.5dB前後突いて若干ハイファイ化する方向で検討することになりました。

個人的には賛成で、現在の市場環境ではカセット音源は所謂メインストリーム系とは別に楽しむべき存在だと思っています。実際アマゾン等でカセットデッキと検索すると廉価帯のモノラル形式の製品が沢山あって、音質優先というよりは雰囲気を楽しむメディアと見るべきと考えるからです。

カセット音源が実際どのくらいの市場があるかは分かりません。変な言い方ですが、カセットを出したからリリース数が伸びて商業的に大きなプラスになることはないでしょう。そんななか敢えてカセットを出そうという、その気概に大きな拍手を送りたいと思います。

こんな音源ならカセットで聴いてみたいですね。雰囲気最高です。


by audiokaleidoscope | 2026-02-22 23:59 | オーディオ

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