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Time to Starting Over (再出発)

今日のお題はいずれも20年もののフォノ付プリ。
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エレキット TU-875 (2006)
SV-722 ver.C22 (2003)

いずれもキット組立品でオーバーホール上がりの出荷検査でした。まず取り掛かったのはSV-722。すべてのコンデンサーがJENSEN銅箔に後変されています。
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動作的には特に問題ないが、通電後時間が経過するとノイズレベルが上がるという点と、摺動系の回り方が渋くなってきているというお申し出で全体点検を実施しました。購入から23年目とは思えない外観です。

ノイズの原因は、お客さんが交換された真空管に依存することが分かったので、お客さんがストックされていた松下12AX7 (通測)を8本支給いただいて、今日時間をかけてゲインとノイズ両面から選別しました。

その他、シャフトのパネル貫通部のグリスアップ, 入出力RCA端子のカシメ強化等、職人さんの細やかな作業のお陰で23年目も新品再生が出来て良い気分です。

つづいてはエレキットTU-875です。暮れに私どもでお預かりしたものをメーカーさんへ転送させていただいてメンテして頂きました。
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このスモールパッケージでバランス調整付のフラットアンプとMM / MC対応のFETフォノEQを内蔵している素晴らしいモデルでしたが、それ以上に当時の実売価格が3万円を切っていたことに改めて驚きを禁じ得ません。

いまこれを復刻したら確実に倍以上の価格になるに違いありません。当時は数も出ましたので、こういう戦略的モデルも色々あった良い時代でした。

メーカー修理であっても請け負った以上は結果責任がありますので、必ず通電確認させていただく訳ですが、若干気になる点があったので、無理をいってもう一度診ていただくようお願いして差し戻させていただきました。再検査に係る費用は私どもの勉強代であることは言うまでもありません。

元値が高いとか安いとか新しいとか旧いとか関係なく、自分がお客さんだったらこうあって欲しいという基準は変えることが出来ません。メーカーさんには大変申し訳ないことでしたが、Start Overを ”やり直し”と考えるか、 ”再出発”と考えるかでやる側の気持ちも、受け取る側の満足も全く違ったものに変わると信じています。

by audiokaleidoscope | 2026-01-21 21:57 | オーディオ

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