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時間がかかっても

やっと今月の認定中古の整備が終了しました。

電気的な確認と対処は暮れから順次行ってきて都度ブログでもご案内して参りましたので、なんとなく見たなあという感じだと思いますが、最終段階として内部の再確認, 外回りのクリーニング そして撮影の実施まで気が抜けません。

今日、全機種の見直しと整備記録を確認していたところ、暮れに取り掛かって結構難儀したSV-19Dの整備時の写真が何枚かスマホに残っていたのでサルベージしてみました。実際こんな感じでやってるのね...と思って頂ければ幸いです。
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キット製作品の場合は、まずこんな風にバラシて機構締結 (簡単にいえばネジ締め)の再確認から始めます。ネジの締まり具合で大体の組立レベル (組んだ方の習熟度)が推し量られますので、ポイントとなる部分がユルユルだったりする場合は、中の配線まで全撤去してイチから組み直しとなります (リビルド)。

その点でこの19Dは合格。スピーカーの配列がマニュアルと異なっていたほか、一部でハンダ不完全と思しき部位がありましたが、全体的には手練れの方がしっかり組んで下さっていたので解体せずに整備で対応できました。
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とはいえ、回路図を見ながら全箇所の確認は必須です。マニュアルの実体配線図どおりに組まれているかは勿論、結束バンドによる配線のまとめ方にも注意を払います。

電源平滑部でリップルを多く含んでいる部分と信号ラインが一緒に束ねられていたりすると変なノイズが出たりすることも。キットに関しては我流は極力避けてマニュアル通りに組むのが結果的に一番よい結果が出るものです。
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ハンダづけと引き回しの修正が終わった段階で試通電。SV-19Dは固定バイアスで6F6はIp=36mA (調整値3.6V)と指定させて頂いているので、RCA 6F6で安定した結果が得られるか確認しているところです。

実は買取時、初段管はGE 6201が添付されていました。6201自体はとても良い真空管ですが、特性的には12AT7相当とみるべきでピンアサインは同じもSV-19Dではゲインが足りません。そこで今回は手持ちのJJ ECC83Sを使って特性出しをすることにしました。
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これが測定結果の一部。同時に各部の写真も撮ってファイルしておきます。開示用はこんな感じで纏めていますが、実際は各部電圧まですべてデータ化してあります。何でも記録を残しておくと後から役に立つものです。

よし!終わった。これでHP用の写真を撮って完了と勢いづいてアルコールで外装の消毒をしていたところ、見つけてしまいました。
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残念!FUSEホルダーが割れていたことに最後まで気づきませんでした。また底板を外すところからやり直しですが、品質には代えられません。

...という感じで結構な時間をかけて仕上がった19D。買取時についていなかった銘板を貼って撮影してやっと完了となります。
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今月の中古は半数以上がリビルド品で、職人さんも組立と修理でパンパンのため台数が少なめですが、いつも言うのは量よりも質で勝負しよう、ということ。時間がかかっても一台づつしっかり仕上げてお届けしたいと思いながら、皆で手分けして頑張っています。

by audiokaleidoscope | 2026-01-20 23:44 | オーディオ

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