矜持
2025年 12月 27日
しばらくお話をした後に、渡したいものがあると言って持ってこられたのがこの本。



昭和23年といえば近代日本史的には占領政策の転換, 政治の混迷, 社会保障制度の再整備, 文化的生活の復興など社会のあらゆる面で転換期となった年で、経済復興にむけた仕組みが着々と形作られていった重要な節目の時期。
当時の電気業界の状況については秋葉原電気街振興会のホームページに詳しいですが、この本の粗悪な紙質とは裏腹にページを捲っていくと、当時の日本の復興に向けた意欲というか熱気が蒸気のように浮かび上がってくるようです。
なぜこの本を私に託して下さったかは分かりません。ただなんとなく戦後の混乱期から早期に見事復活を果たした日本人の矜持のようなものをお伝えになりたかったのかもしれません。いまや真空管は趣味のひとつカテゴリーに過ぎませんが、当時は復興のシンボル (象徴)だったそう。大切にお預かりさせて頂きます。
