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隠れた銘球

今日は今年最後の査定やメンテ品の出荷検査, 組立代行品のお引渡しなど第四コーナーを回ってラストスパートという感じでした。そんななかで印象的だった一台をご紹介したいと思います。
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SV-19D / RCA 6F6仕様 (キット組立品中古)

これは今日買取が成立したばかりの個体で、早ければ1月の認定中古に出品できる(かも)というSV-19Dですが、注目いただきたいのが出力管6F6 (メタル管)です。

SV-19Dは幅広く出力管を差換えられるコンパクトなプッシュプルアンプで、毎回中古で即売切れとなる人気機種ですが、過去ご案内してきたパターンで言うとEL34, KT66, 7581A, 6550, KT88あたりが多く6F6というと、へえ?という感じかもしれません。

6F6の歴史は古く1935年にRCAがリリースした出力管で、立ち位置的には6V6の源流といってもよく、元々ラジオ等に多用された歴史ある出力管です。同世代の2A3や6L6等よりドライブし易くシンプルな回路で十分なパフォーマンスが得られるところが魅力で、かなり電流も流せることからオーディオ用途としても魅力があります。

SV-19D開発当時に作成したSV-19D搭載可能球のリストを掲載しておきます。
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画像クリックで拡大

この時点で6K6とか6F6も確認しているのですが、15年以上前の印象は定かではありません。今日あらためてKT88や6550等と比較しても全く遜色なく、”こんなに良かったかなあ”と思うほど好印象でした。ひとつの要因としては6L6系よりも20%程度多くIpが流せる (36mA)ことにあると思いますが、0.7Aの低ヒーター電流でこのパフォーマンスは見事だと改めて感心しました。

振り返ってみると今回の6F6のように自分のなかで埋没していた真空管の魅力再発見という経験は沢山あります。ずいぶん前の話になりますが6L6GCの代わりに7581Aを使う大ブームが起きて2000本以上のオーダーを頂いたり、12AU7のアップグレードで13D5が俄かに注目されたり、いずれも偶然の出会いがきっかけでした。

12AU7発注したつもりが13D5が混ざっていたり、輸入した6L6GCと一緒に”これも使えるよ”と7581Aがサンプルで入っていたり、今回のようにお客さんの買取品でその魅力を発見したり...。

どうしてもメジャー球に目がいってしまいそうですが、こういう隠れた銘球も実は沢山あるんだなあ、という気持ちになった今日の作業場レポートでした。6F6いいタマです。
by audiokaleidoscope | 2025-12-25 23:59 | オーディオ

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