後変 & 超後変
2025年 12月 24日

これが出品時点の内部状況です。今回は0.1uFが2個, 0.22uFが4個の計6個が対象となります。かなりの高密度マウントとなりますので事前にレイアウトを検討し、極性に注意しながら準備していきます。


ここまでは順調。たいへんだったのはこの後でした。SV-501SEの大修理です。歴代501シリーズを扱って30年弱になりますが、ここまでの大事故は経験がありません。

更に確認していくとチョークコイルまで道連れに逝っていることが分かりました。こんな故障の場合ふつうは即ジャンク扱いで廃棄対象となってしまうでしょうが、501SE産みの親としては子供を見捨てることは出来ませんので、職人さんに相談して通常は行わない他機種からの移植 (SV-S1616Dの出力トランスとチョークを流用)による復旧を試みることとしました。
ときどき出力トランスを交換して音がよくなりますか?という質問を頂きますが、これは一筋縄ではいきません。車でいえば別のエンジンに載せ替えてパフォーマンスが向上するかという質問と同じ。出力トランスはコアサイズ(W) と一次:二次のインピーダンスくらいしか書かれていませんが、実際はインダクタンスもバラバラですし、固有のヒステリシスもっていますので少なからず発振するリスクがあります。
またNFBもゼロベースで再検討する必要があり測定による結果検証が出来ない場合には難しいでしょう。可聴帯域外の発振の場合、知らずに使い続けてアンプが壊れるのが関の山です。何事も全体のバランスが重要で、木だけ見て森を見ないと良い結果は出ません。

501SEとS1616Dでは出力トランスの仕様自体が異なります。501SEは一次2.5k, S1616は一次5k/SGタップ付き, 二次NF巻線ありという別モノですので、なるべく501SEの音質から変わらないように工夫するとともに、オールオーバーNFも501SEと同程度になるよう再検討しました。

トータルのコストを抑えるために300Bは新古のPSVANE 300Bを使わせていただき、生き残った出力トランス一個とGold Lion PX300B一本を今後の修理保守用に引き取らせていただくこととでリーズナブルに対処させていただくことが出来ました。

