TU-8550SV Special
2025年 12月 17日

今回のオファは真空管とカップリングを支給いただいて組立と調整 (タマ選別含む)というものでした。5751は12AX7と完全互換球ではありませんが差替可能という位置づけです。12AX7に対して増幅度が30%低く動作点も変わりますが、測定の結果、理論値通りのゲイン (12AX7マイナス1dB強@フラットアンプ)が取得されました。歪率が12AX7よりも良い方向にシフトしています。
カソフォロ段の6189Wは12AU7の高信頼管という位置づけで特性的にもほぼ同一です。末尾のWは耐震仕様 (低マイクロフォニック)を指すサフィックスです。
真空管も然ることながら、今回個人的に注目していたのはお客さん支給のWest Cap.でした。

ご存じのようにArizona Cap.にはグリーンとブルーの二種がラインナップされており、二層構造のブルーに対して三層構造のグリーンが上位の位置づけですが、West Cap.はグリーンに通じる傾向の音質でローノイズである一方、同容量のArizonaと比較して若干クールな傾向 (Arizonaの方がやや厚みを感じる)と感じました。20時間程度のランニングでエージングがこれからという部分はありますが、サイズの大きささえクリアすれば現行アンプに採用する意味が十分にあると感じました。
私どもでは、今回のようなカスタマイズ要望をいただくことがよくあります。設計上の変更はしない、必要に応じて原状回復が可能という前提で様々なアップグレードに対応が可能ですので、世界に一台のオリジナル仕様を構築してみたいという方は是非お声がけ下さい。今回のような真空管, パーツ支給も歓迎です。
