今日は午前中が会社行事で午後から現場に出動。明日からの師走をスムーズにスタートするための段取り含めて作業を進めていきます。
真空管のみの買取り依頼が何件か溜まっているのでチューブチェッカーをフル稼働させながら海外向けアンプのお手入れをしていきます。

SV-S1616D / 300B (230V仕様) 橋本OPTバージョン
写真の真空管はチェック用標準球で、Mullard CV4024, Brimar 12AU7, Prime 300B ver.5, PSVANE 5AR4です。どうやらPSVANE 5AR4は黒ベースに変更されたようです。直近の調達分は茶と黒が半々で入荷してきました。インラッシュもなく快適です。

これが内部。海外ディーラーから戻ってきたものですが、たぶん未使用?というくらいきれいな個体です。今回のリクエストはスパークキラーを追加して欲しいという要望で一旦里帰りしました。

右上の電源SWとパラにスパークキラーを追加した状況です。スパークキラーはRCスナバー回路あるいはフィルムコンデンサ+抵抗 (0.1μF+120Ω)で構成され、電源スイッチに並列接続することで起動時のノイズ低減、接点寿命の延長等のメリットがありますが、性能, 音質上の背反事項はないものの追加メリットが明示的でない場合もあり、私どもでは標準採用とはしていません。
今回オシロで波形をストレージしてスパークキラー追加前後のサージ電圧を比較してみましたが、そもそも電源投入時のノイズがないので追加後も変化はありませんでした。
一ついえるのは当社では安定化された100Vを230Vにトランスでステップアップしているので、トランスのL(インダクタンス)分がノイズを一定程度吸収している可能性も考えておく必要があり、個人的には電源ON時にバチ!が出る場合はEMI / RFIノイズ低減機能があるノイズフィルター(インダクター+コンデンサーで構成されるLCフィルターあるいはフェライトコア)付電源タップを使う方が簡単な気もします。
電源周りの問題は本当に厄介で環境が変わると再現性がないことも多く、根本的な解決に至らない場合もあります。前にも書いたかもしれませんが、自己所有のビルでエレベーターが起動する時だけノイズが出るという事例で、かなり苦労されて対策を重ねられたものの結果的に収束せず、オーディオを止めちゃったというお気の毒な方の事例を伺ったことがあります。
今回のスパークキラーの成否は海外のお客さんの環境で設置してみないと分からない訳ですが、やって良かったと言って頂けると嬉しいなと思います。