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時計のない部屋

私の作業場は独り部屋で、習慣的に昼ご飯は食べないので、気がつくと何時間も経っていた...なんてことがよくあります。

そんな今日ですが
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TU-8900 / 真空管なし仕様 組立代行品

ほとんどない事例ですが、タマなしでアンプを組んでくれというオーダーでした。何度か書いたことがありますが、”このタマを使うから、これで調整して欲しい”と言って頂く方が、測定の客観性も上がるし、仮に注視すべきポイントが見つかった際の対策もピンポイントで出来るので双方メリットがあると思っています。

今回は標準球としてMullard ECC82とGold Lion 300Bを使って測定。厳密に言えば真空管のバラツキも測定結果に影響を与えるので、予め真空管側単体の測定をして更に本体の測定をするという二段構えになります。お客さんがベストな状態でお使い頂けるように時間を掛けてぶじ完了。

つづいてはSV-2300LM。この個体は少し前にセレクターの酸化被膜 (接触不良)でお預かりした個体。今回は通電中に片chのレベルが下がるというお申し出で、前回お預かりした際に何か見落としていたのであれば大変...とばかりに戻していただくことにしました。
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SV-2300LM / Prime 300B ver.4, Arizona Cap.仕様

2300LMは個人的にも好きなアンプの一つで、プリメインで交流点火300Bppの音を楽しんで欲しいと意気込んで企画した機種。前回すみずみまで診させていただいたのに、再度入院ということで緊張感をもって再検査に臨みました。

パーツの過熱痕や膨満もなく外観上なにかトラブルがあった形跡はありません。こういう場合は工数がかかっても基板を一旦外して全箇所チェックをするしか方法がないので、根性を決めて作業に入りました。ゾーンに入ってしまって写真を撮るのを忘れましたが、基板の単体の導通確認も問題なし...ということは機構部である可能性が高いので、再度組み上がて通電しつつ、各部をピンセットチェックしていきます。

ピンセットで触った時に波形の乱れはないか、モニターから僅かでも異音が出ることはないか...そんな感じで100ケ所以上チェックしていった結果、初段 Lchのソケットのうち一ケ所が僅かに開き気味であることが分かりました。仮にこれが真因であったとすれば、お客さんのお申し出内容と符号する訳で、全てのピンの篏合を強化し、現在も通電確認中です。

あるいは前回気づくべき箇所だったかもしれませんので、大反省しながらの作業となった訳ですが、これが仮にタマなしで戻ってきていたら恐らく分からず終いだったかもしれません。予断を許さず確認を継続していきます。

最後にSV-284Dの一台持ち→二台持ちへの拡張プロジェクト。言い換えればステレオモード→バランスドシングルへのバージョンアップ案件です。
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左が元々お客さんが所有していらっしゃる個体。これに右側の個体を新たに加えようとしている訳ですが、細かく診て行くと細部にロット (世代)間の差異があるので、これから一ヶ月ほど時間をいただいて、完全に仕様を合わせ込む作業に入っていきます。

出力管はCetron 845。スペシャルバージョンに恥じないメインテナンスをして、最高の音で楽しんで頂けるように仕上げていきたいと思っています。

…と気が付けば朝方になってしまいました。別名ブラックホールと呼ばれている (らしい)私の作業部屋から電気が消えることはありません。


by audiokaleidoscope | 2025-11-25 23:59 | オーディオ

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