モノの命
2025年 11月 06日


セカンドユーザー品は来歴不明 (カルテの突合不能)なので、作業も検査も工数がかかりますが、なるべく費用が嵩まないよう、必要に応じて①不具合箇所のみ対処して他のは箇所は温存, ②予防保全的対処も含めた全体修理, ③リビルド(解体再配線) のステージ分けを行って臨んでいます。
ステージが上がれば費用も嵩みますが、その分、予後もよくなるので毎回悩みます。品質優先で対処させていただくことがお客さんにとっても利益になると信じ、信義則に基づいて一台一台に対峙させていただいています。
次に買取依頼品の一次検査です。



買取についても毎回とても悩みます。中古品というのは本当に一点一様で、何が幾らと一概に値付けできるようなものではありません。
使用期間はもちろん、使用頻度や累計使用時間の長短による真空管やパーツの劣化の有無, 環境(喫煙)等によって再販までの工数や交換パーツ等のコストが大きく変わります。前にも書いたかもしれませんが、廉価帯の製品では買取代金 + メンテ費用が再販価格を上回る場合も少なくありません。
モノを大切にするという事は自分自身、子供の頃から常に言われてきたことですし、なかには20数年経った製品でも購入いただいた皆さんの喜びの声を伺えるのは、或る意味新品以上の嬉しさがあります。買い取らせて頂いても、なかには部品取りに回ってしまうものもありますが、それでもいつの日か、他の買取品や修理品に移植させていただいて陽の目を見ることもあるでしょう。
モノはいつか壊れます。ただ何でもそうですが産廃として棄てるか、資源と考えて再活用するかでモノの命は大きく変わってきます。買取りは来年9月末で終了, 修理は2029年10月末で終了となりますが、それまでの間、一台でも多くの再生の意手伝いが出来れば幸いです。
