先日のエントリーで501SEの写真を紹介させていただき、”
真空管アンプに新旧なし”と私見を述べさせていただきました。
真空管アンプはそれぞれの響きを有した楽器的な存在で、それ自体が唯一無二の存在だと感じます。価格は本質でなく、これぞ自分のリファレンスというアンプに出会ったら、それこそ何十年も使い続けるべき存在です。皆さんも愛機を大切に使い続けて下さい。
つい最近こんな試聴のリクエストがありました。SV-3, SV-9TSE, SV-501SE...まるで15年前にタイムスリップしたような試聴室の光景です。通常販売店やメーカーでこのような光景が見られることはないでしょう。

お客さんは未組立の初代kit LS3/5aもお持ちということで、所有されている上の3モデルを改めて試聴され、個性を再確認すると共に買い替えが必要か確認したいと仰っていました。
伺うと今の音に何ら不満はないという事ですので、だったらこのまま使いましょうよ、と申し上げました。実際私どものデモ機の音を聴いていただいて、パフォーマンス的にも十分であることは音が証明しています。お客さんは買うなと言われて少々拍子抜けみたいな感じでしたが、私どもの仕事は音楽を楽しむ素晴らしさを共有することであり、旧いものを否定して新しいものを推奨することは本来のミッションではありません。
この試聴室もそんな目的で20数年活用頂いてきました。あと5ヶ月を切りましたが、最後の一日までブレることなくその目的を完遂したいと考えています。