現在製品グレードアップ, オーバーホールのお申し出やメインテナンスのご依頼が後を絶たず、納期が1.5ヶ月、案件によってはそれ以上かかっている状況です。皆さんブログを読んで下さっていて状況を理解いただいていると思いますが、一部に誤解があるようなので改めて期限関係をあらためて整理しておきますと
・試聴対応 : 2026年3月末まで
・製品買取 : 2026年9月末まで
・販売業務 : 2027年3月末まで (認定中古含む)
・修理業務 : 2029年10月末まで
という内容でお知らせさせて頂いております。決して27年3月末で廃業ではなく、その後も皆さんの愛機の修理やオーバーホール等の業務は継続しますので、ご安心下さい。
特に最近多いのがバージョンアップのリクエストです。たとえば...

SV-EQ1616D 梅仕様→松仕様。真空管とカップリングコンデンサーが変更となります。その際、重要なのは真空管 (とくにV1 / V2)のGm, ノイズ選別と総合特性の確認で、これには高度な測定環境が必須ですので単に手持ちのタマで行っても、逆に前の方が良かったということにもなりかねません。

ASC X335, X363は残念ながら本国での製造が終了しましたが、在庫は持っておりますので当面は大丈夫です。
次の案件は

SV-8800SEのKT88仕様→KT170仕様 + Arizona化。8800SEは固定バイアスですので、ご自身で調整も可能ですが、Arizona化は電圧増幅部のサブシャーシを取り外さないと交換が困難なので、特に組立代行品をお求めの皆さんには自力での交換は難しいかもしれません。

写真の上部に立っているような形でマウントされているのがArizonaです。6月以降ずっと欠品していましましたが、今月大量に入荷しておりますので、こちらも当面は大丈夫です。
もし”今でなくてもいいけどグレードアップパーツがなくなったら困る”と心配な方は先行して必要真空管, カップリングなどだけ確保いただいて、後から実機と一緒に送っていただく方法もありますし、実際そうされている方も少なからずいらっしゃいます。
現在お申し出を頂いて当社への発送をお待ち頂いている皆さんには、そんな訳で時間的な余裕は十分ありますので、安心してお待ち頂ければ幸いです。