予備検査
2025年 10月 07日


ファーストロットの91B。ラストメッセージのChapter5 ”実録ロングインタビュー”の中に出てくる2003年暮れのドタバタでパートさん夜逃げ事件の真っ只中で出荷した思い出の一台です。よくぞご無事で!という感動の再会になりました。

このSV-722は中を開けて完成品だと思っていたのですが、よくよく調べてみたらキット製作品でした。こういう素晴らしい作品に出会えるのもこの仕事の醍醐味のひとつ。皆さんの技術力の高さに対するリスペクトを感じながら仕事出来るというのは大変幸せなことです。

このSV-14LBは信号は通るのですが、基板を打診するとRchから異常波形が出る状態で入院です。恐らく基板のハンダが一部危うくなっているのではないかと推定します。構造的に半解体修理になりそうですが、全体点検をして再発を防止していきます。

この20Dは機能的にはすべて正常でした。ハンダ部の全体確認と引き回しの交通整理をやり直して”見えないところも美しく”メンテしていきます。
…今後それぞれの機台が職人さん, 外注さんの手に委ねられる訳ですが、その前に予備検査を実施して対処すべきポイントを共有しておくことで仕上がりの精度が格段に上がります。しっかり診させて頂いて完全な状態でお返しさせて頂きたいと考えています。
