積込, 荷下しありの一泊二日, 約800km弱の行程がさすがに堪えるようになってきましたが、今回もたいへん充実した楽しい二日間でした。
今日の一件目は横浜のYさん宅。JBLの館です。

8年前に約一年かけてユニット, ネットワーク, エンクロージャーすべてをオーバーホールしたフルオリジナル, 完全個体のパラゴン。

そしてこちらはアキュフェーズによるマルチシステム。写真では切れていますが左側に80㎝のサブウーハーが最低域を支えています。
今日の目的はパラゴンをドライブするLM86Bの健康診断。納品は2014年ですので、そろそろ真空管を含め状態を確認しておきたい時期です。

LM86B(イメージ)


オシレーター, ミリバル, テスター, ダミーロード等簡易的な測定環境を持ち込んでゲイン, 最大出力, 周波数特性, 残留ノイズを左右それぞれ測定して異常がないか確認していきます。アンプ本体に問題はありませんでしたが、近々2台とも預かってフルオーバーホールをしようということになりそうです。そうすれば更に10年以上
バスタブの底を伸ばすことが出来ますので。
続いて向かったのは川崎。2年半ぶりのTさん宅です。
2023年にお納めしたハーツフィールドが実に繊細な音で鳴っていました。

SUNVALLEYミュージアム的なTさんのリスニングルームですが、メインはやはりLM86Bということで、Yさん宅同様、聴診器を当ててきました。

基本的にはYさん宅と近似のデータではあるものの、Tさん宅のLM86Bは電圧増幅段がWestern 刻印262Bということもあってゲイン, 周波数特性等、Yさん宅とは少し異なる値。同じアンプなのに真空管が変わることで、音も特性も変わっていく(変えられる)ところが楽器的で非常に興味深いところです。

ハーツフィールドの反対側には2008年に納めたオートグラフが鎮座しています。気分やソースによって聴くアンプやスピーカーを替えて楽しむ...まさに至福のひと時ですね。