今日お気の毒な話を伺いました。
中古であったりヴィンテージものを入手した場合、お相手が信頼出来るお店の場合は事前に使い方の説明があったり、取説のコピーをくれたりしますが、そうでない場合は勘コツ+ネット情報によって自己責任で調整を行う必要があります。
今日のご相談はタマなしで買ったという中古(個人作)の300Bpp。通常フィラメント(1-4pin)が手前を向いているケースが多いことから、それと思い込み手持ちのWesternを4本挿して音を聴こうと思って電源ONした瞬間に異常音が発生。
よくよく見たらフィラメントが横向きになるのが元々のレイアウトだったようで、間違って90度違う角度に挿した結果、どうも5Vが掛かるべきところに400Vを入れてしまって300Bが4本とも即死したと思われる事例でした。前にも書きましたが、ソケットによっては300Bは向きが違っても力を入れると入ってしまう場合が結構あるので注意が必要です。
このケースに限らず、自己バイアスか固定バイアスかもわからない回路図もついていないアンプを不見転(みずてん)で買うのはかなりリスクが高いと思いますし、意外と多いのがMT9ピン真空管の誤用。本来12AX7がつくべきところに12AU7が使われていたり、その逆もあったり...私どものアンプでも二次取得品では時々あります。厄介なのはそれでも音は出てしまうという事で、指摘申し上げて初めて”そうだったの?”と言われるケースが殆どですので、せめて取説か回路図が添付されているものを入手していただくことをお奨めしたいと思います。
こういうミスや勘違いは誰にでも起こります。ご紹介するのは機器メインテナンスの途上で起こったトラブルです。

ご存じJBL SA600(プリメインアンプ)のフロントパネルです。きれいにクリーニングしよう思って洗剤を塗布し、すすいだところ、元々のシルク印刷まで全て剥離してしまってノッペラボウになってしまったという事例。
結果的にイラレで版下を起こして再印刷をして復元したと伺っていますが、良かれと思ってやったことが大事故、というパターンはプロアマ問わず起こり得るということですね。代替の効かないヴィンテージは特に注意が必要です。