今日も引き続き認定中古の整備を続行している訳ですが、作業しながら”これは今まで非公開だったかも...”というネタがありましたので、良い機会ですし、やってみたいという方もきっとおいでになると思うので解禁させて頂きます。

今週アップ予定のSV-2300LM / 300B仕様(完成品中古)です。300BはPrime ver.4で外観的にも傷みの少ない極上品です。

初段管はRCA 6C6が実装されている訳ですが、いろいろと弄っているうちに、これを310A化したら更にグレードが上がるだろうな...という気持ちを抑えられなくなりました。
実はSV-2300LMは設計時点から初段が310Aと6C6が選択できるようになっていたのですが、製品版では6C6のみとし、組立マニュアルにも310Aへの変更手順については一切触れられていませんでした。

実は変更手順は簡単です。
電圧増幅基板の中央にこのようなランドが設けてあります。実は現状(A)が6.3Vで、(B)に変更すると10Vが得られるようになっています。Aの二点をジャンパーしているメッキ線を除去し、Bにジャンパーし直すだけで310A化することが可能です。他の変更部分はありません。

まずは丁寧にハンダを除去しジャンパーを引き抜きます。何度か申し上げていることですが両面基板なのでスルーホール(基板の裏表を貫通している金属リング)を抜いてしまうことがないように十分注意しましょう。

そしてCRパーツの余りリード等を適宜活用してB位置にジャンパーし直します。簡単に言えばたったこれだけで完了です。

未使用のLM310Aがありましたので、これを奢ることにしました。いまやPSVANE WE310Aはペアで三万円台の後半まで高騰していますので製品価値としてはグッと上がった感じですね。写真では分かり難いですがドライブ段は東芝の6SN7です。

電圧確認をしてみました。定格10Vに対して9.5Vが出ており、310Aに適合したことが分かります。

同時にArizona化を行います。正確にいえばオリジナルユーザーさんがArizonaを仮付け状態でお使いだったものを冗長リードを最短化し、極性を合わせて文字通りSpecialモデルの称号に相応しい内容となりました。

これで完成です。現在エージング中ですが残留ノイズも下がり、非常に快適です。
そういえば、新刊の早期予約特典適用がが本日23:59で終了するようです。
今回限定的な適用となりましたが、第五章 ”実録ロングインタビュー”と同じくらい私どもの歴史を紐解く重要なコンテンツとなっておりますので、ぜひ併せてお読みいただければ幸いです。どうぞ宜しくお願いいたします。