今日, 明日と出荷検査の集中作業日。

SV-8800SEが二台。壮観です。左がKT170, 右がGold Lion KT88.出力管によって微妙にアイドリング電流の調整値を変えてエージングを実施しているところです。

こちらはSV-EQ1616DとSV-P1616D / 6L6GC仕様です。個人的に6L6GCは好きなタマで、ジャンルを選ばず楽しめるところが”これから真空管を楽しみたい派”にはピッタリです。

これが実機の内部。現在欠品中のArizona Capですが、来月辺りには再入荷するので当面梅セットで楽しんでいただいて、またいつか後変するのも楽しみです。出力管も6L6系でしたら5881, 7581, KT66などに換えて音の違いを感じるのも良いと思います。

そしてJB-320LM II / EH 2A3 Gold仕様。20LM IIをお持ちの方は90%以上の方が300Bで聴いておられると思いますが、2A3の音もぜひトライしてみて下さい。パワーは5W前後に下がりますが、寛ぎと余韻のあるリラックスした表現を楽しんで頂けます。

実機の内部です。現状はフィルムコンですが、これもいずれArizona仕様にグレードアップしたいところですね。
そういえば今日こんな修理案件を対処させて頂きました。通電開始してしばらくするとRchが歪むというお申し出で、何度か通電確認しても聴感上, 測定上問題なかったのですが、反復的に電源を入/切しながら状況を確認していたら、当社環境でも再現しました。

1W弱の出力でRchの波形が崩れているのが分かります。少々厄介なのが、オシロを見れば検出できる事象ですが、ミリバル等の電圧計では明示的な不具合としては検出され難いことです。また今回は不具合の発生が散発的で、電圧測定時に異常が出ていないと原因特定に至らないという点も問題を複雑にしていました。
信号経路に添って詳細に確認していったところ、初段 / ドライブ段間のカップリングコンデンサー出力側で本来ニアリーゼロであるべきDC電圧が約3.7V程度出ていることが判明。つまりカップリングコンデンサーの劣化に伴うDCリークでグリッド電圧が振られた結果、ドライブ段の動作点がずれて歪が発生したものでした。自作派, アマチュアの方には解決が難しいケースかもしれません。
劣化したカップリングコンデンサーをL/Rとも上位品に換えて約2W出力で波形観測したのが下の写真です。

きれいな正弦波でレベルも揃っています。このような不具合は多くはありませんが、一部のヴィンテージオイルコンなどでは時々見かけます。完全に壊れていれば難なく対処できるのですが、今回のように出たり出なかったりで、完全に故障する前の状態でしたので真因特定までに時間がかかりました。適切に修正できて良かったです。何事も経験ですね。