お品書き part2
2025年 08月 21日


初段LM310A, ドライブ段PSVANE WE310A, 出力段PSVANE WE300B, 整流段PSVANE WE274Bという構成です。熟練職人さんが隅々まで整備した美品で、本家Western Electric 91型を忠実に復刻しつつ現在ソースへの追従性を高めています。ぜひ大型フロアスピーカーシステムを朗々と鳴らしていただきたい”終(つい)の一台”です。


こちらも大注目、当社中期の旗艦モデルSV-86B。初段LM310A, ドライブ段Western Electric 311B, 出力段Prime 300B ver.5, 整流段 マツダ(旧 東芝)5Z3という構成です。トランスドライブ, 300B交流点火, オールWestern仕様へのアップグレード等、当時の私どもの拘りをすべて詰め込んだアンプでした。
SV-86Bは完成品専売モデルでしたが、今回再販売にあたり電源部全パーツ交換等、徹底したリビルドを敢行しています。今回出品のSV-2PP同様、外観には劣化が見られますが、内部は新品同様に仕上がっています。


使用感の非常に少ないReference 35です。クリア(透明)ポリプロピレンウーハーが非常に印象的です。ペーパーコーンよりも振動系質量を上げ最低共振周波数を下げられるのが最大のメリットですが、よく言われる音の立ち上がりが悪い、音が重いというデメリットを克服するため、当時Vienna Acousticが製造委託していた工場での生産にチャレンジ。さまざまなチューニングを施して真空管アンプでも十分鳴らせるスペックを実現しました。
On Axis 1000㎜つまり軸上1mの実測RTA(リアルタイムアナライザー)画面を見ていただくとこのスピーカーが如何にニュートラルな素性をもっていることが分かっていただけると思います。





某ミュージシャンのスタジオで多くの商用音源の制作に活躍したSV-192A/D ver.2のスペシャルバージョンのメーカーOHが完了しました。個体数の少ないSV-192A/Dのなかでも特にハイグレードな逸品です。通常のフォノ(MM)付プリアンプとして使うもよし、スタジオユース向けの192kHz/24bit真空管A/Dコンバーターとして活用するもよし、そのユーティリティは無限です。


まさに手のひらサイズのミニアンプ。電圧増幅段が真空管, 出力段がクラスDのハイブリッド構成です。実測で出力6W弱の実力をもち、デスクトップオーディオ用途のサブアンプとしては少々勿体ない気にさせる一線級のパフォーマンスです。特にUSB入力(mini-B入力端子装備)は本当に便利で、動画サイトなどでアップされている”作業用BGM”などを活用すれば、気の滅入る事務作業やPC業務も楽しく捗りそうです。


これはキット組立品ですが、当社組立代行品と見紛うばかりの力作です。端子研磨, 全接点アルコールクリーニングを実施して”音質劣化のないセレクター”の真価を味わっていただけます。
二日間に亘ってご案内してきた今月の特選中古、気になるのは価格については明日のお昼までに発表予定です、ぜひご確認をお願いいたします。
