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SV-310EQの整流管 ~Mullard GZ37とSTC4274B~

今日はSV-310EQの出荷検査。測定が終わって明日の朝までエージングして完了になります。

SV-310EQは完成品オンリーで、何度か申し上げているように増幅段真空管の選別が極めてシビアですので、ご自身での真空管交換はお奨めしていないのですが、整流管に関していえば実は多種多様な選択肢があります。

今日は2つのパターンを共有したいと思います。
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Mullard GZ37 / CV378
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STC 4274B

SV-310EQは91Bシリーズモデルとして20年以上多くの方の愛用頂いてきた訳ですが、91Bシリーズ共通で整流管ヒーター巻線5V/3A, コンデンサーインプット容量10uF以下, センタータップという仕様となっています。

通常直熱整流管と傍熱整流管の混用は不可ですが310EQ, 310, 91Bに関しては、そこがクリアされており、274Bを基本として5U4系, 5R4系の直熱タイプと今日ご紹介したGZ37, Western Electric 422A, GZ34(91Bは非推奨)等の傍熱タイプも使えます。

310EQや310は二次側電圧も低く、整流管の寿命もかなり長いことが期待できますので、数年ごとに交換が必要ということはありませんが、しなやかで繊細な直熱タイプに対してパワフルでガッツある傍熱タイプの音を聴いてみるというのは良い経験になると思います。
SV-310EQの整流管 ~Mullard GZ37とSTC4274B~_b0350085_03511588.jpg
SV-310EQ内部

改めて以下の2つのエントリーを読んでいただき、多様な整流管の音の違いを楽しんで下さい。



by audiokaleidoscope | 2025-08-05 23:59 | オーディオ

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