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本来の音

今週後半は試聴のお相手メイン。近年はLP持参でいらっしゃる方が大半です。

個人的には一枚10万円のオリジナル盤よりも1000円の中古のペラ盤を100枚買って、より多くの音楽に触れる方が自分の肥やしになると考える方ですが、ときどき良い盤を聴かせていただくと”3万だしてもいいから欲しいなあ”と思ってしまうことがあります。今日もそんな一日でした。

今日いらっしゃったカメさんは事前にEQ1616って聴ける?というお申し出だったので、モチロン!とお答えしていたのですが、目的はRIAA以外のカーブで聴いてみたい盤があるということでした。こういう経験はなかなか出来ることではないのでワクワクします。

カメさんがお持ちになった盤の一部を紹介させていただくと...
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Lola Albright – Dreamsville (Colombiaカーブ)
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Finger Poppin' With The Horace Silver Quintet (old AESカーブ)
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SV-EQ1616Dを開発しようと思い立って7~8年になると思います。世の中には更に高級なマルチカーブ対応EQもあってターンオーバー, ロールオフを個別具体的に調整できる機種もあります。

ただそうなると結局のところ、どこにアサインしていいのか分からなくなってしまう...自分で聴きたい音で聴けばいいじゃないかと思っても、その結果が本来のカーブ(例えばold NAB)から大きく外れていると気になって音楽に集中できない...そんな声も少なからず伺います。そういう意味ではEQ1616Dくらいがちょうど良いということなのかもしれません。

参考 EV-EQ1616D使いこなしガイド

RIAAだとチリチリいってみたり、中抜けに聴こえたりする盤を本来の音で聴いていると蕩(とろ)けそうです。私のような一般ピープルにはフォーストだセカンドというのは高嶺の花ですが、こういう盤に惹かれて止まない音楽ファンがたくさんいらっしゃるのも非常によく分かる気がします。出来れば私も欲しい...本当にそう思いました。

by audiokaleidoscope | 2025-07-30 23:59 | オーディオ

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