今月の認定中古のSV-Pre1616Dに関し、”増幅管後日発表”と思われぶりな書き方をしたのが悪かったのか、たくさんお問い合わせをいただきました。

実機搭載予定の真空管のエッチングコードの写真です。不鮮明なのでテキストを追加しておきましたが、重要なのはTube CodeとFactoryコードです。これで分かっちゃう人は相当の強者ですね。

今回のPre1616Dでは同じタマを3本(すべて新品)用意しています。定価3本で7万円を超えるスペシャルチューブです。さてナンでしょうか...
正解はこちらをご覧ください。
真空管といえば、一週間以上かけて慎重にも慎重を期して通電とペア選別を行ってきたWestern Electric 284Dの検査が完了しました。

経緯については以下のエントリーを参照して下さい。
今回の案件はSV-284DバランスドシングルにWestern Electric 284Dを使いたいというオファだったのですが、N数6本から2組のペアが取れるか、実はとても心配しておりました。製造から80年以上経過し、どのような使われ方をしてきたかも全く分からないので、これから現役として本当に使えるのかアンプを製作する前に真空管を預かってチェックさせていただいたという訳です。
アンプ的には特注仕様としてプレート電流を標準よりも30%程度抑えることを想定しています。オペレーション的にはSV-S1628Dが一番近いので、真空管単独選別を終えたあとに実際に機台上で動作させてみて検証を実施しました。

SV-S1628Dは固定バイアスで調整値は30V(Ip=約75mA)という設計になっています。実際に負荷を掛けて動作させるのはドキドキしましたが、さすがWesternといいますか6本中5本が製造品質を維持しており、且つ特性的にもバラツキが少ない良いマッチドクワッドが抽出できました。これでひと安心です。

出力12.5V(8Ω負荷で出力約20W)時の歪み波形ですが黄色(Ch1)と赤色(Ch2)の状況が非常に近似しており波高値もほぼ同一であることが分かります。1W~2W出力時で大丈夫なのは当たり前。こういうクリティカルな状況下でこそペア性を維持していることを重視することが大切なのです。
真空管がOKであることが分かったので、これで心置きなく本体の製作に移行できます。お盆休み前にお納めできるよう頑張っていきましょう!