対処すべき案件が多過ぎてバランスを失いそうな時は一旦リセットしてアンプを触ることにしています。今月の認定中古もそろそろラインナップを決めて今週にお品書きを出して来週末にオープンザカーテンというタイミングになってきました。
買取りが成立しても、そのまま右から左へ出せるものは稀で、ほとんどの品物がドックインして翌月(以降)の販売になります。リビルド(解体再配線)案件の場合は2ヶ月以上かかる訳で、中古の仕事は本当に大変ですが、その分やり甲斐と歓びもあります。


これが今月出品予定分で最後の整備案件になると思われるエレキットTU-8800 / JJ KT88仕様。UL接続で12.5W / ch出ていてオプションのUSB DACも搭載しています。少し内緒話になりますが、このアンプの出力トランスを巻いているメーカーは国内某超ハイエンドメーカーの電源トランス製造も受託している会社です。
車にも軽から高級サルーン(ってもう言わないかも)まであって一概に製造メーカーだけで云々するのは正しくないかもしれませんが、10万円(台)のアンプの出力トランスメーカーが1000万円のアンプの電源トランスも巻いているというのは非常に興味深い事実ですね。
TU-8800で今月のの認定中古の整備もひと段落して(とはいえ最終測定と写真撮りが待っていますが)、その後は今日届いたばかりのJB2A3のチェックに入ります。

届いたのは北海道のお客さんからで、どこかの中古ショップで購入されたということでした。健康診断と手持ちのRCA 2A3に交換して調整を...というリクエストです。機台番号から2013年に石川県のお客さん向け出荷したJB2A3最後の一台で、そのお客さんのお名前にも記憶があったので、どんな経緯で中古に出されたのかなとか色々考えてしまいます。
ざっと測定してみるとハムバランスがとれていないだけで、あとは問題なさそうです。出力も約6W出ていてPrime 2A3 ver.2シングルプレートの威力は全く衰えていないことを確認しました。

なかを開けて見てみたら当時わたしが組ませていただいた機台だということも分かり、恐らく極めて短時間しか通電されていない様子。縁あってせっかく里帰りしてきたので、しっかり点検整備して新たな育ての親御さんの元へお返ししたいと思います。
...と横道に逸れているばかりでは、山盛りの案件が片付きません。この齢(とし)で徹夜は辛いですが、完遂せよ!と自分を叱咤しているところです。