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異母兄弟

今日はトライオード TRV-P300の試聴希望のお客さんがいらっしゃいました。

今日が三回目のご来訪で、最初は半導体プリメインにするか真空管アンプにするか迷っているというお話から始まり、二回目の試聴後に名古屋のショップ主催のイベントに足を運んでも決断に至らず、三度目の正直で今日は現用のスピーカー持込みで意中のTRV-P300を聴いてみたいということで、メーカーからデモ機を借りて準備しておりました。
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トライオード TRV-P300(右)

試聴にあたって比較対象が欲しいということでしたので、JB-320LM IIを用意してお客さんをお待ちしている時の写真です。
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実はこの二台、同じ会社(工場)で生産されているという事をどのくらいの方がご存じでしょうか。300Bシングルという形式も同じ、価格も同レンジというこの2台、異母兄弟という言い方が正しいのかどうか分かりませんが、似ているようで聴いてみると随分違うものだな、と思いながらチェックを兼ねて音出しをしておりました。

アンプが温まった頃、お客さんが到着しました。持ち込まれたスピーカーはJBL。2Wayで高域がコンプレッションドライバー+ホーンの伝統的形式です。さあ、どんな違いが出るでしょうか。

TRV-P300は12AT7-12AU7-300Bというオーソドックスな全段三極管構成のダイオード整流アンプで非常に練り込まれた音でどんなソースも破綻なく鳴らす感覚。対してJB-320LM IIは初段五極管+パワー管三結ドライブの整流管アンプという力強さを狙ったフィロソフィの差異がダイレクトに現れています。

同じ工場製で且つ同じ300Bシングルという共通の背景をもちながら、音作りの違いが出音にダイレクトに現れるのが真空管というデバイスの反応の良さ。どちらが良いという話でなく鳴りそのものが違うことを多くの方に体験して頂きたいと思い2002年から運営してきたこの試聴室もあと8ヶ月あまりでクローズというのは残念なことですが仕方ありません。

どこのメーカーだとか、値段が高いとか安いとか関係なく、真空管アンプユーザーが一人でも増えることがこの場所の役割。今日はそんなお手伝いが出来て良かったです。


by audiokaleidoscope | 2025-07-12 23:59 | オーディオ

SUNVALLEY audio公式ブログです。新製品情報,イベント情報などの新着情報のほか、真空管オーディオ愛好家の皆様に向けた耳寄り情報を発信して参ります。


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