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ノイズはどこから?

時々SOS的にアンプが持ち込まれる場合があります。大切な愛機が不機嫌になると、もう居ても立ってもいられないという気持ちはよく分かります。
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LM91A / Western Electric 300B(8813)仕様

お申し出は時々Rchから異音がするというもの。持ち込まれた状態で再現性の確認をしたところ、確かに真空管が温まったところで散発的にノイズが発生しています。

聴いた感じでは真空管内のマイカ板の絶縁特性劣化様のノイズに酷似していますが、お客さんによれば真空管を左右入れ替えても状況に変化なしということでしたので、まずはアンプ本体を疑い確認してみました。
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内部に過熱痕やパーツの変色はありません。全ハンダ箇所の竹ピンセットチェックを実施しましたが、異常は検出されませんでした。こういう場合は原点に立ち返って、自分の勘を信じつつ再確認を実施するしかありません。

真空管不良の場合に限らず、まずステレオアンプでノイズが両chから同時に出る場合、原因は電源部にあると考えることが出来ます。片chから出る場合は、まず真空管を左右入れ替えてみることが有効ですが、全部いっぺんに替えてしまうと容疑者の特定が難しくなるので、初段→ドライブ段→出力段の順に個別的に入れ替えてみて、ノイズが左右入れ替わる場合があれば、当該真空管が疑わしいということになります。案外このプロセスで不具合箇所が特定できるものです。

感覚的にはやはり真空管由来のノイズにように思われます。ガサガサ, ボソボソ系ノイズは電圧増幅段が原因であるケースが多いので、試しに初段を左右とも在庫のWestern Electric 310Bに交換して通電したところ、ノイズ発生という状況はすっかり解消されました。
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初段Western Electric 310B(左)。B管はスタートアップタイム(電源ON後の真空管が立ち上がるまでの時間)が異なりますが、増幅特性は基本同じです。30年くらい前は310Aの方が高価でしたが、いまは数的に少ない310Bの方が高値で取引される傾向にあります。

雑談しながら30分ほど様子を見ましたが、波形的にも聴感的にもノイズはありませんので、一旦この状態で持ち帰って頂いて様子を見ていただくことにしました。再現なきことを祈るばかりです。

その後は、今月の認定中古出品予定アンプの整備に入っていきます。今月の日程とラインナップは改めてご紹介しますが、一ヶ月ぶりだけに要注目のアイテムが揃っていますので乞うご期待です。
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今日チラ見いただくのはJB-320LM II 最強バージョン改。出力管がPrime 300B ver.5に替わっています。前ユーザーさんが大切に使って下さったおかげで外観もバッチリです。
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カップリングはArizona。初段管はPSVANE WE310A, ドライブはTung Sol 6L6GC STR, 整流管はPSVANE WE274Bというゴージャスなラインナップです。

…これからこんな感じで整備完了機台をお知らせしていきますので、お時間あれば時々ブログを覗いてみて下さい。久しぶりの大物から、あの珍品まで登場の予定です!


by audiokaleidoscope | 2025-07-08 23:59 | オーディオ

SUNVALLEY audio公式ブログです。新製品情報,イベント情報などの新着情報のほか、真空管オーディオ愛好家の皆様に向けた耳寄り情報を発信して参ります。


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