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音質を向上させる最大の武器

昨日から引き続いて組立代行品の検査を行っています。まずSV-S1616D / 6L6GC仕様から。
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わたし自身の真空管アンプ生活が6L6GCシングルから始まったこともあり、この形式には特に強い思い入れがあります。このアンプをご注文下さったお客さんが初の真空管アンプとしてS1616Dを選んで下さったのか、サブ用途なのか等は全く分かりませんが、30数年前に6L6GCシングルがその後の自分の生き方そのものを決定づけたように、私どものアンプが使う方の人生に何らかの彩りを与えてくれると嬉しいなといつも思っています。

私に関して言えば、最初は曙光12AU7+CCI 6L6GCの組み合わせで使っていたのですが、その後GE JAN 5814+Philips ECG 7581Aに替えて飛躍的に音質が向上したことをはっきりと覚えています。そして自身が選んだ真空管で美しく鳴るアンプを自分の分身にように近い存在と感じたことが、その後のわたしの人生を変えました。

この個体はカップリングも標準ですし、整流素子もダイオードモジュールです。この原点を起点としてどんな風に発展させて頂けるのか、私には知る由もありませんが大いに楽しんで頂ければ幸いです。

次に検査したのがSV-P1616D / Prime 300B ver.4仕様でした。
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カップリングはDel Ritmo仕様。感覚的には60Hz~100Hzあたりを1dB程度ブーストしたような力強さと厚みを感じられる音です。半導体アンプでは味わえない活き活きとした音楽の生命力を感じて頂ける音に仕上がったと感じています。

こうして出荷前のアンプとお別れの儀式をしていて、常に頭を去来するのは”お客さんはこのアンプをどんなスピーカーで、どんな音楽を聴かれるのかな?”ということです。企画側のイメージとしてはフロア型の中型以上のスピーカーを朗々と鳴らすのに最適という感覚がありながら、実際の使われ方は実にさまざまです。

スタティック(静的)に鳴りがちな現代ハイエンドスピーカーに生命力を加える、或いは音楽をもっと近くに引き寄せる...真空管アンプ導入の動機はとても多様です。

恐らく真空管アンプを最も上手く鳴らす方法があるとすれば、受け身的に使うのではなく主体的に”こう鳴って欲しい”という強いイメージを持つこと、それこそがオーディオとの間合いを縮め、対象物でなく自身の内なる存在に昇華させる最大の動機になる筈です。

楽器をつま弾くように真空管アンプを鳴らすイメージ、これこそが皆さんのオーディオが飛躍的に音質を向上させる最大の武器になるのではないでしょうか。


by audiokaleidoscope | 2025-07-04 21:52 | オーディオ

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