オリジナル Marantz #7が愛される訳
2025年 06月 19日

マランツ7に限らず初期型が珍重される訳ですが、エミ減のオールド真空管がオブジェ化の運命を避けられないと同じで、初期型でもバンブルビーのコンデンサーは絶縁不良,クラロスタットのヴォリュームはガリガリ, セレンは出力電圧低下, RCAターミナルはグズグズに緩んでいる状態では本来の音質を臨むべくもないのも事実です。

オーディオというのは厄介なもので、装置のレベルが上がりセットアップが複雑化することで逆に上手く鳴る音源が減る...なんてことが起こる場合があります。”良い録音の音源は聴けるが、素性の悪いソースは聴けたものではない”、なんていうハイエンドシステムが事実沢山ある訳です。
Marantz 7にはそれがない。J POPもロックもクラシックもジャズも何でも鳴らし厭な音を出さないのが7の名機たる所以ではないかと思います。余計なものを省いて本質を美しく磨き上げる懐の深さが音楽を聴く歓びを倍化させているようです。
もちろんChina / Western 300Bの音の差異もしっかり描き分けます。聴感上の高域は伸び且つ円やかに変化します...いやいや良い物を聴かせていただきました。至福のひと時でした。
