フォノEQにおけるRIAA偏差
2025年 06月 18日

お持ちになった音源はこれ。

わたしもステレオ盤を持っており、音質もよく知っている訳ですが、持込まれたフォノEQを通した音は今まで聴いたことのない印象でした。
12AT7一本でカソフォロ段がないので恐らく出力インピーダンスは数kHz(以上)ということもあるのでしょう。ゲインも27dBと低めということもあるのか、Ben Websterの吹き出すようなテナーの迫力が希薄と感じました。
お客さんは20年以上”こんなもんかなあ...”と思いながら使ってこられたそうですが、EQ1616Dが在庫限りということで一念発起されたとのこと。
EQ1616Dを聴いていただいて、その印象の違いが大きかったので、お客さんのご要望により周波数特性(RIAA偏差)を比較してみました。測定条件は入力電圧3mV, 送り出しインピーダンス600Ω, 負荷インピーダンス10kΩ, 逆RIAAフィルターは日本オーディオ製(以上 当社標準)です。

拝見した製品の当時の広告には”測定器に頼らず耳でチューニングしたMONO専用のフォノイコライザー”と書かれていました。これをどう評価するかは聴く方それぞれに委ねられている訳ですが、オーディオ機器というのは実に多彩で個性豊かなものだと改めて感じた次第です。
