”KT系”真空管の系譜
2025年 06月 15日
つい最近書いたこのエントリーもそのひとつ。
KT170に関するブログが多数に亘るのに対してKT90に関するものが相対的に少ないこともその原因かもしれませんが、過去ログからキーワード”KT90”で検索し、累計閲覧10000件以上で抽出してみたところ
が挙がってきました。音の印象はその時々の環境や試聴ソース、また音量などによっても変わってきますし、アンプが五結(ビーム管接続)なのかULなのか三結なのか、またクラスAなのかABなのか等によっても大きく変わってきます。
そういう意味ではオーディオの評価というものに絶対評価というものは存在せず、相対評価とならざるを得ない側面がある訳ですが、過去30年ちかく様々な条件で聴いてきた印象でいえば、KT90はEL34的な骨太さが魅力であるのに対し、KT170は6550の延長上にある或るしなやかさが特徴であると思います。
つまりビーム管で最もポピュラーな存在として知られるKT88のクリアでエッジの明確な表現とは、いずれも異なるベクトルといえる訳です。もっともKT88でも五結とULと三結では全く異なる個性を表出させる訳で、いちばん良いのはご自身の環境で、ご自身のソースで、日ごろ聴かれる音量で自ら判断されることです。そうすることでいわゆる”KT系”真空管にいくつもの流れがあることを身を以て理解頂けると思います。
昨今、情報は幾らでも容易に入手できます。しかしその全てが書き手固有のバイアスや意図が背景にあることを忘れてはいけません。皆さんのお手許にコンパチアンプがあれば是非試してみて下さい。”このアンプはこんな音も出せるのか...”と更に愛着が増すに違いありません。
