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基板アンプの後変

画家いわさきちひろさんが

”私は一年中 頭のどこかで いつも絵本のことを考えているにちがいありません
この”絵本のしあわせ”がみんなの心に届くように”

と書かれています。やっていることは違えど、その気持ちは私たちの仕事にも通じています。

今日は昨日の続き、SV-300LBとペアになるSV-284D / ELROG 211仕様を送り出すための検査です。
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直結モードでお使いいただく場合は284Dは無帰還モードが推奨。伸びやかで自然な音場がこの組合せの魅力ではないかと感じています。
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SV-310 + SV-91Bの組み合わせと共に、個人的に大切にしたいセットアップです。
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実機の内部です。SV-284Dも残り数台になりました。ずっとあればいいのに、という気持ちと、残っては困るという二つの異なる複雑な思いが交錯します。

そういえば、SV-300LBのカップリングをArizona化したい方から”基板アンプの後変はどうするのがベターですか?”というお問い合わせを頂きました。

手配線アンプの場合はラグ板から元パーツを外して付け替えればいいのに対して、基板アンプの場合、多くのケースでランド(ハンダづけ部)は見えない裏側にありますから悩まれるのでしょう。

気をつけなければならないのは、両面基板の場合、無理にリードを引き抜こうとするとスルーホール(基板孔の表裏を電気的に導通させるための金属環)まで抜いてしまって基板を壊してしまうので注意が必要です。ですからこの場合は急がば廻れの原則通り、一旦基板を外して十分に注意しながら元パーツを外し、残存したハンダを吸引して基板の”毛穴”が見える状態にしてからArizonaを付けるようにしましょう。このエントリーも参考にして下さい。
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多くの場合、オイルコンはフィルムコンよりも物理的サイズが大きいですから実装時のマウントに注意します。SV-300LBの場合は基板中央、L/RのArizonaのリードが接触しないようにしないといけません。絶縁チューブか余ったリード線の被覆部分を通して短絡を防止します。
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そして再実装。SV-300LBの場合は端子台にリードを締め込むタイプですが、直ハンダの場合は実体配線図を参照しながら間違いなく再配線します。そして増設したArizonaが他のパーツと干渉しないことにも注意しないといけません。

こういう作業は楽しいものです。たったこれだけ手を入れるだけで、外なる存在であったオーディオ機器が、まるで自分と一体になったような気持ちになるのは不思議なものです。”魂は細部に宿る”(ミース・ファンデル・ローエ)の言葉通り、心のなかで呟きながら作業すれば、きっと大丈夫、誰でもできることだと思います。


by audiokaleidoscope | 2025-06-10 23:59 | 真空管

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