先日のエントリーで5月以降、中古品の入荷が非常に少ない状態であることをお知らせしたところ、心あるお申し出を何件も頂きました。まだ十分とは言えませんが、その後少しづつ製品が入荷し始め、来月から販売が再開できそうです。
今日も何件か査定させていただきました。

過去私どもで扱わせていただいてきたなかで恐らく最小の
Elekit TU-H82。一辺わずか88ミリの立方体の筐体に収められた極小の真空管アンプです。正確には12AU7電圧増幅段+クラスD出力部のハイブリッドアンプ。
査定には実測は不可欠で、信号を流してみると最大出力は約7V(6W / 8Ω)。周波数特性も25kHz程度まで伸びていて単に小ささを目指して創られたアンプではないことが分かります。

同じく今日査定させていただいたkit LS 3/5a SE (=Rogers LS3/5s 65th. Anniversary Edition)。この写真を見て頂ければTU-H82の小ささが分かると思います。少なくとも音量的にはこのLSを鳴らす力を有している痛快さを味わっていただくチャンスが来ると良いのですが。
そして現時点では写真のみですが、久しぶりに当社最大のモノラルアンプ、SV-2pp(2009)が近日入荷する見込みとなりました。


真空管を使った2chアンプという点では両者は何ら変わりません。ただし容積比, 重量比ともに100倍以上というダイナミックレンジの広さが、オーディオという趣味の奥深さを体感する格好の対比といえそうです。
その昔、「人に歴史あり」というテレビ番組がありました。”人の世の潮騒の中に生まれて、去り行く時の流れにも消しえぬ一筋の足跡がある”...という八木治郎さんのナレーションをご記憶の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
オーディオも同じです。今後どのような製品と再会できるか、とても楽しみです。