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いちばん好きなアンプ

今日も午前は物流センターで作業, 午後はショールームで試聴&納品の儀という日程。やっぱり会ってお話するのが楽しいですね。

今日、診させていただいたのは。
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SV-275(査定依頼品)。2009年納品のキット組立品ですが、過去イチといっても良い外観の良さで即日買取が成立しました。来月の認定中古に出せると思います。造りもよく特性的にも文句なくおすすめの一台になりそうです。
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SV-310 / STC4274B仕様。PSVANE WE310Aの選別用に出荷前の機台を出してきて動作確認を兼ねて通電しているところです。

よく”マッチドペア”の定義について問われます。真空管販売店さん等で”TV-7で確認済”とか書かれているのを目にしますが、あれはそもそも朝鮮戦争で米軍が戦地で真空管が生きているか死んでいるか(=棄却値以上のGmがあるか否か)を診るための判定機であって、各真空管の特性差を確認するものではありません。

測定条件もオーディオで使う環境よりもかなり異なることもあり、一つの目安としては有効ですが、自分のアンプで本当にペア性を有しているかどうかは疑問が残ります。理想的なペア選別は実機上で行うのが理想で、たとえば同じ310AでもSV-91B初段の五結とSV-310(無帰還三結)では動作条件自体が大きく異なるので、選別結果も異なる可能性が大きいという訳です。

時間は少々かかりますが、ご購入時に”SV-○○で使うので”とひと言添えて頂ければ、デモ機ある限り実機で選別しますので、お気軽にお申し付け下さい。
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販売完了となったSV-Pre1616D / 松。あと何台か組立代行品の出荷検査が残っていますが、その後は修理か中古で再会するしかない訳で少々寂しい気もします。

余談ですが、よくお客さんから、”ぶっちゃけ一番お気に入りのアンプはどれなんですか?”的な質問をいただきます。これは実に難しい!自分の子供に優劣をつけられないのと同じで、全てに愛着と思い入れがあります。

敢えて言えば、販売まで苦労した製品ほど印象に残っているという事はあるかもしれません。ちなみにすんなり販売に漕ぎつけた製品は今までひとつもなく、最低でも1年、長いものでは3年以上かけて形にするのがモノづくり。”出来の悪い子ほど可愛い”と言いますが、アンプも一緒で、どれも大切な分身のようなものです。


by audiokaleidoscope | 2025-06-03 23:59 | オーディオ

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