お品書き part2
2025年 05月 21日


未組立キットを当社で組立代行した”NOS”SV-4アーカイブ(最終バージョン)です。少し前のエントリーでも書きましたが、なぜかSV-4は未組立状態で入荷することが最も多い機種。いつかこれを自分で組めるようになろう...と心に決めて大切に保管されていたのか、あの憧れのスピーカーを入手した暁にこのアンプで鳴らしたい...そんな気持ちが実現することなく時間だけが過ぎてタイミングを逸してしまった、そんな理由なのかもしれませんが、このような形で出品できるのは今回が最後と思われます。
以前同じような状態で入荷したSV-4でTelefunken EF86♢, GEC KT66, Mullard GZ34仕様で出品した際は今回の5倍弱の価格でしたが即完でした。今回はすべて現行球で仕上げておりますので、後々の真空管交換に関しても安心です。


このSV-91Bも現行仕様でほぼ新品と言ってもよい個体です。このグレードの品物は滅多に出ないと思いますので、ベースモデルとしてPSVANE 300B仕様を設定し、お好みに応じて各種300Bを選べるようにしてみました。写真のWestern Electric 300Bは新品で差額+195000円(税別)でご提供します。


このSV-8800SEも新品同様。累計通電時間も少ないと思われる個体で、MAGICO M6を鳴らしておられたそうです。SV-8800SEは現代ハイエンドスピーカーの相棒として使われる方も多く、50W以上の大パワーでありながら色付けの少ないピュアな表現が特徴です。
真空管アンプは調整が面倒で...と尻込みされる方も多いと伺いますが、累計50時間のエージングと調整を行い、真空管を替えない限り、無調整で安心してお使い頂けるクオリティに仕上がっています。


Mullard ECC88仕様のmodel2です。外観的には経年なりの劣化がありますが、真空管の選別を含め、内部は完璧に仕上げております。最近のデジタル機器はピーキーな音質なものが多く聴き疲れがするものが増えてきましたが、model2は密度感と深い倍音感のアナログライクな表現が最大の特徴です。
デジタル入力は同軸, 光を装備しており(選択制), 多くのデジタル出力機器との併用が可能です。出力レベル的にはサイン波-10dB FS時で約290mV(実測)と最も使いやすいゲインとなっており、プリメインアンプ直結でも十分その良さを引き出すことが可能です。


今回の最後はSV-S1616D / 300B仕様です。キット組立品ですがリビルド並みの手直しを実施し、組立代行品同様のクオリティに仕上げています。
今回は梅セット相当(JJ ECC81, JJ ECC82, PSVANE 300B, ダイオードモジュール)での出品ですが、後変で300Bをアップグレードしたり、カップリングをArizona化したりと無限の発展性を秘めたベースモデルとして廉価でご提供させて頂きます。真空管アンプの全ての魅力は此処に帰結する...と言われて久しい300Bシングルを究極のミニマリズムで完結された一台と言えます。
...と今回はこんな内容で出品させて頂きます。土曜20時の御開帳が楽しみですね!