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査定は楽し

対談を終えて会社に戻り、早速作業に入ります。今日は買取依頼品の査定から。少しでも高く買わせていただけるよう、しっかり拝見します。毎回梱包を解いてどんな品物が出てくるかワクワクします。
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この樽アンプ(WS-350B)は2007年キットご購入品ですが、とてもきれいな外観でユーザーさんの愛着を感じます。出力管はSvetlana(Sロゴ)EL34がついていました。信号を通しバイアス調整をしたところ、出力10W+10W, 周波数特性10Hz~80kHz(-3dB/8Ω)という立派なスペックであることを確認させて頂きました。

手持ちのTung Sol 6L6GC STR, PM 5881/6L6WGC, Shuguang 350C等でも特性確認と試聴の結果、すべてOK。ぜひ買い取らせていただいて次のユーザーさんにバトンをお渡ししたいですね。
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EL34ではIp=50mA, 6L6GCと350B/Cでは65mA(写真)でバイアス調整します。ハンダづけも見事です。

続いてはmodel2 / Mullard ECC88仕様です。
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これも2007年ご購入のキット組立品で、スペック的な目新しさはないものの、その滑らかな音質で毎回すぐ売約をいただきます。
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今回は特に人気のMullardバージョンですから、もし買取が成立したら要注目の一台になるでしょう。

今日の締めはSV-310EQ Specialです。この個体は10年ほど前にお納めしたものですが、今回真空管を支給いただきTelefunken E88CC♢, Western Electric 310A, Western Electric 274Bというスペシャルバージョンにアップグレードします。
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今回のために310Aは8本送って下さいましたので、選別もバッチリです。更にボンネットを歯付ワッシャで強固に固定し残留ノイズ対策も万全。310Aはフリッカノイズ(1/fノイズ)が多めの個体もありますが、ゲイン差0.1dB未満, MMポジションでの聴感ノイズはほぼゼロというところまで追い込みました。
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ボンネット再装着前の記念写真。今回送っていただいた真空管代だけで本体がもう一台買えるほどの金額だったと伺っていたので責任重大でしたが、望外の結果が出て気分はサイコーです。

明日は認定中古の追い込み。御開帳は来週金曜20時を予定しています。今月は大物が多く、組立代行品あるいはリビルド品メインでハイグレードモデル中心の品揃えとなりそうです。週明けにはお品書きアップ, 水曜に価格発表できると思いますので、どうぞお楽しみに!

by audiokaleidoscope | 2025-05-16 21:33 | オーディオ

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