今日は真空管女子部うどん県支部長さんからお預かりしたSV-17Kの確認からスタートです。

SV-17K (6V6シングルパワーアンプ)

お申し出内容は、”左右のバランス悪く(Lch大)、音色も不揃い”というもの。早速内部を拝見するとナカナカの出来。部品の傷みもないようです。
ざっと測定してみると本体は問題ないようです。細かく診ていくとLchのゲインが約0.5dB大きい程度。一般的に音像定位が明らかにずれるのは1.5dB以上の差がある場合で、1dB未満のゲイン差が多くのケースで問題となることはありません。
初段松下12AX7のユニット1/2の僅かなバラツキが原因であることが分かりましたので、手持ちのJJ ECC83Sに替えてゲイン差0.1dB未満に修正することが出来ました。オーディオ女子の感性の鋭敏さに脱帽です。
その後、
二ケ月ほど前に入荷したIIILZの状況確認をしに名古屋へ。
入荷する買取依頼品は実にさまざまで、毎月ホームページで出品させていただくものは、なかでも選りすぐりのお品物ということになる訳ですが、中には数か月かかってオーバーホールしたり、ショールームで現物を見ていただいて現状を確認いただいてからご購入という場合も少なくありません。このIIILZもそんな仲間の一つでした。佳きユーザーに恵まれて良かったです。

とりあえず仮置きで和室の一角に置かれたIIILZ。現在はカセット専用ですが、近日中にアナログ再生システムに進化予定とか。

増幅系はPre1616DとS1616D KT150仕様。アナログ導入時にEQ1616Dがアドオンされると完璧です。これからもしっかりサポートさせていただくつもりです。
こうやってシステムが育っていくさまに立ち会えるのは本当に楽しいもの。新品, 中古関係なく音楽の愉しみはプライスレス。今日の17Kもそうですが、オーディオは値段だけじゃないということですね。