きっかけは20数年前、自分には分不相応なオリジナルオートグラフを無理して購入したことでした。ちょっと自慢したい気持ちもあって当時の店主日記に書いたところ、”いちどオリジナルを聴いてみたい”という方から予想外に多くの連絡をいただくことになりました。
最初は当社アンプのユーザーさんのなかでも親しい方に限定してお招きしていたところ、だんだん”これから真空管アンプを使ってみたい、タンノイには昔から憧れていたので、ぜひSV-○○で聴かせて欲しい...”そんな風にこの場所の意味合いが変わっていき、誰が名付けたか自宅リスニングルームが”第二試聴室”と呼ばれるようになって、近在の方はもちろん海外の方まで寄って下さるようになりました。恐らくトータルで300組近い方が来られたのではないかと思います。結果SVアンプユーザーが沢山この場所から生まれていきました。
…そんな楽しかった第二も閉店。昨日の夜からほぼ徹夜でレイアウト変更をしているところです。これまで置かせて頂いてきた会社の量産試作機も今週に入って元の場所に全て戻し、これからは文字通りプライベートのリスニングルームとして新たな日々を迎えます。

あまりに複雑な構成のため、まだまともに鳴っているのはアナログのみ。とりあえずMM, MC, 光, SP用の4台が復活してチェックも完了したところです。
この部屋は或る意味で自分の歴史であると同時にお客さんとの絆を感じられる特別な場所でした。これからもその空気感を忘れずに自分のための空間として音楽を楽しんでいけたらと考えてきます。これまでのご来訪に心より御礼申し上げます。