今日は認定中古の仕上げ作業を進めています。製品の程度はさまざまですから極端なはなし、一時間で完了する案件もあればリビルドで2週間以上かかるモノもあります。

たとえばこのSV-192Sは奇跡の(ほぼ)未使用品と思われるレベルの個体。シャーシ内部や真空管の状態から概ねの使用時間が推測できるものですが、これは真空管にも通電痕が認められないほどです。もちろんそのまま販売しても全く問題ない状態でしたが、逸品には逸品なりの...ということで新品のBrimar 12AU7を用意しゲイン, メーターキャリブレーションほか全点検を行いました。
これはVP-3000SE(300Bppプリメイン)。やはり15年以使っていただいていると色々と手を入れるべきところが出てきます。

6SN7は4本ともTung Solに交換

これは入力端子の研磨工程。あんまりキレイな写真でなくて恐縮ですが、グラインダーで研磨するとこんなに端子表面の付着物が取れるのです。ちょっとビックリですね。

こんな感じにピカピカになりました。使わない入力端子に端子カバーを被せておくのが一番です。
結局のところ”どこまでやるの?”と訊かれれば、
”自分で欲しいと思うかどうか”で決めてます。一日があっという間に過ぎていく感じです。