使えば使うほど
2025年 02月 24日

フォノEQはゲインが桁違いに高いこともあり、真空管の選別がとてもシビア。左右の利得が合っているだけでなく、ローノイズでなければならないので、極端なはなし何十本というタマからベストなパターンを選別する工程を経たあと、20時間以上のエージングを経て初めて完了となります。これから10年, 20年と活躍してくれることでしょう。

今回オーバーホールを兼ねてすべての真空管をMullard化しようということでお預かりしました。フォノ段CV4004(2本), フラットアンプ+バッファアンプでCV4003(4本)という贅沢な計画ですので、私も思わず力が入ります。
真空管アンプの何が楽しいか?...と訊かれれば、時間が経って性能が劣化するどころか、望めばどんどんグレードを上げられるところ。きっとお客さんの元へお返しする時には別物の音になっていることでしょう。
いまの皆さんの音は過程。まだまだアップグレードできる余地があるということですね!