長つづき
2025年 02月 20日
こうして20何年、毎日真空管アンプの中を触ったり、測ったり、もちろん音を聴いていても、もう止め(辞め)ようかな、と思ったことは一度もありません。
人間熱しやすく冷めやすいなんて言いますし、そもそも自分は飽き性な方だと感じているのに、何故かオーディオ趣味だけはずっと続いているのは不思議といえば不思議。半ば無理やり理由付けすると、人間がその日その日で感情の起伏があるのに装置が感情をもつように反応してくれるような気がするから、だから飽きないのかもしれませんね。
タマを替えたり、つなぐ装置を替えたり、音源を替えたり。その時々で姿を変え、形を変え自分に寄り添ってくれるような存在...それが真空管アンプなのかも、という気はします。だから皆一台じゃなく皆二台, 三台とアンプを持つ。


いわずとしれた名盤。誰かが言った”この人は上手く歌おうなんて微塵も思っていない。だからどんな時でもスッと自分に入ってくる”、その感じに似ています。もし究極の真空管アンプがあるとすれば逆説的に装置の存在を忘れさせてくれるものかもしれません。