今月の認定中古のアップが21日(金)に決まり、整備のギアも一段あがった感じです。今日は午後から本社で用事があったのでいつもより早く出社して3件仕上げました。今月は久々入荷の品物が多くなりそうです。

累計で1000セット以上の出荷実績を誇ったkit LSシリーズの最終バージョン、kiit LS3/5a SEです。内容的には
Rogers LS3/5a 65th Anniversary Editionそのものです。Rogersブランドだと中古でも13万円くらいするようですね。

続いてこれも久しぶりのSV-501SE(組立代行品)。出力管はPrime 300B ver.5搭載予定です。

ちょっと珍しいのが電圧増幅段のFivre 6BM8/ECL82。Fivreというブランドは馴染みがないかもしれませんが、「Fabbrica Italiana Valvole Radio Elettriche」の略で1932年ミラノに設立されたイタリアの真空管メーカーです。RCAから技術供与を受けイタリア国内で真空管を製造していました。6L6系は偶に見ることがありますが、6BM8は私もお初です。

そして1年3ヶ月ぶりのSV-91B / Prime 300B ver.2仕様が登場予定です。約3週間かけてフルOHが完了しました。初段はロシア310A / 10Ж12C, 整流管はPhilips ECG 5R4GAです。
310Aの価格が爆上がり確実な情勢のなかで20万円を切る価格で購入できる最後のチャンスになるかもしれません。

これが整備後の内部。測定して驚いたのが11W近い出力(実測値)。周波数特性も10Hz以下~70kHz以上まで伸びていて”当たり”の個体です。
今月はその他、SV-4 Special(KT66pp), SV-2 ver.2007(845シングル), SV-396EQ Special(MM/MCフォノEQ:中古初)等々、要注目のラインナップを予定しています。おたのしみに!