快晴の日曜。会社を7時に出て高速道路を東進。

富士山も最高の姿を見せてくれています。横浜青葉ICで下りて予定の時刻にKさん宅に到着しました。
Kさんとのお付き合いは15年以上になります。同年の誼(よしみ)ということもあり、長く親しくさせて頂いてきました。お客さんというより友人としてお付き合いできるのが直販の最大の嬉しさです。

今回はTannoy Stirling GR。20年くらい前、HE世代のStirlingは私どもの定番スピーカーとも言っていい程の存在でした。時間が過ぎて値段が倍になって今や高嶺(高値)の花ですが、それでもTannoyに憧れる方は少なくありません。
最初KさんにはHE世代の中古で良いのでは?と申し上げていたのですが、せっかくの機会なので新品をとお申し出をいただき、ベースボード, Qrinoケーブルとセットで今日お持ちしたという訳です。

ちょうどいい具合にピッタリ収まりました。定番のスタントセッティングを行って音場再生能力を高めます。お隣のHarbeth HL Compact 7は2011年頃お納めしたもの。同じ英国スピーカーでもHarbethとTannoyでは出音が大きく異なります。オーケストラ全体をやや離れた位置から俯瞰的に鑑賞する感覚のHL Compact 7は和声の美しさが最大の魅力ですが、Stirlingはもっと楽器に近づいて弦の擦れ音まで感じられるような再生が基本です。その昔のHW~TWWまでの世代との大きな相違点はこの緻密さと良い意味での帯域の締まりにあるといえます。
Kさんのリスニングルームは幸い目立った定在波もなく定位も良かったためHF側はマイナス1ノッチ(=1.5dBダウン)で一発OKでした。現用のSV-192PRO, SV-722 type M7, VP-3000SEとともにこれから大活躍してくれることでしょう。
往復650km日帰り納品は確かに大変でした。でも直接会ってお話をして音楽の話が出来るのはこんな時しかありません。伺えて良かったです。