”終わり”を先に
2024年 11月 18日
関西のジャズ同好会ご来訪のエントリーで書いた青龍ですが、今日になって引き合いを何件か頂き、結局一日で完売になってしまいました。調達上の事由等で製造元の継続も困難とのこと。良いカートリッジがまた一つ終わってしまったようで大変残念ですが、一日でも永くご愛用いただきたいという想いと共に後継モデルの登場を待ちたいと思います。
そして一週間前に書いたSonus Faberの話題の続報です。三ヶ月以上もの間進捗しなかった案件が、トントン拍子に進んでぶじ本日完了となりました。


今回修理をして下さった方のレポートではボイスコイル引出線を固定している接着剤に含まれるアルデヒド類や酢酸アルキル等の成分が銅成分を腐食させて断線した結果のトラブルのようです。考えてみればその昔、私が使っていたWilson AudioのSystem6が故障したのも同じユニットメーカーから供給を受けていた事が背景にあったのかもしれません。
モノづくりは本当に難しい仕事です。形あるものは何時か壊れる、この真理から逃れることは絶対に出来ません。私どもに出来るせめてもの事は、始めあれば終わりあり…その”終わり”を一日でも長らえること、ただそれだけです。