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光カートリッジと青龍で聴くJAZZ

今日は久しぶりに家で一日過ごしました。午後からは関西方面のジャズ同好会有志の皆さんが我が家へ。当地のジャズ喫茶巡りの一環ということで、何度か辞退させて頂いて頂いたのですが根負け…。

アナログで何枚か聴かせて欲しいというリクエストでしたので、事前に新旧愛聴盤を何枚かピックアップしておいたのですが、諸先輩方に最も受けたのがこの盤。
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1962年のソニーの・ロリンズとドン・チェリーのライブ盤。これを聴くとやっぱりロリンズはモノが違うというか、誰と演っても何処で演ってもロリンズ節がさく裂するのは爽快のひと言。Lchからドン・チェリーのコルネットがオン気味に、Rchからロリンズのテナーが少しオフ気味に鳴る立体感と熱気あふれるグルーブに”これはすごい”と興奮されていました。

ところで先輩方が興味を示されたのがカートリッジ。私のリスニングルーム 兼 作業室では4台のターンテーブルが稼働していて、たくさんのカートリッジで楽しんでいます。ときどきブログの写真をみて質問を下さる方もおられるので、ちょっと書いておきます。
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これはDS Audioの光カートリッジです。すでに廃番になっているようですが、専用イコライザー+標準ヘッドシェルとセットで20数万円のローエンドモデルです。

もともとはお客さんに納品した際に聴かせて頂いたのがきっかけでしたが、良い意味でMM的な使いこなしのシンプルさがあり重宝しています。アナログ再生は組合せの妙と言いますか、フォノEQはじめMCの場合の昇圧形式のチョイス等、無限ともいえる選択肢があり、せっかく高価なカートリッジを手に入れても望む結果が得られていないケースも多々あります。

その点で光カートリッジは一択的な明快さがあり、あれこれ悩まずとも結果としてストレートでクリアな音質を楽しめるところが個人的には最大の利点と感じています。
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その他のカートリッジとしてはDL-103系で3本, SPU系で3本, その他 数本を使い分けていますが、メインで使っているのが、この青龍です。導入のきっかけは6年前のMUSIC BIRD収録。ミイラ取りがミイラになったと言われればその通りですが、切れ味とグラデーションの両立したアナログサウンドの極致にすっかり魅了された形です。

幸いSV-310EQとのマッチングもよく、今日は聴くぞ!という時は青龍かDL-103R PROが登場することが多いのですが、カートリッジは本体の高級化と共にアームやヘッドシェルとのマッチングがシビアとなり、選択を誤ると台無しという側面があります。青龍のシェルは純正の超々ジュラルミン, 103R ProのシェルはSAEC製の酸化アルミニウム焼結セラミック製を選択して好結果を得ています。103, 103Rはストレートアーム直付けです。

今日ご来訪の先輩方は主に軽針圧のSHURE系がメインのようでType III, Type IVを何十年も使っているというお話でしたが、今日はMCで聴く日本刀で切ったような鋭利なサウンドを満喫されたようでした。

MMにはMMの良さがあり、MCにはMCの良さがありますが、結果的にそれ単独で音が出ている訳でなくトータルバランスを如何に上げていくかが重要だというお話で今日のオフ会は打ちあがりました。


by audiokaleidoscope | 2024-11-17 21:36 | オーディオ

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