今日から関東方面へ納品と買取りなど。今日見ていただくのはメインテナンスが完了した
JBL L26 Decadeの都内納品状況です。1970年代中盤の傑作ですが、全体に傷んでいたものをウーファーリコーン, ツィ―ター交換, ネットワークリビルド等によって完全復活を果たしました。

コーンツィ―ター + アルニコ10インチユニットによるヴィンテージJBLサウンドは比類なきもの。ぶ厚い低域, ヒリつかずロールオフする高域はニアフィールド環境でも煩(うるさ)さは全くありません。

70年代インダストリアルデザインの粋。虚飾を排した機能美は当時のJBLに共通したものです。

都心部のマンションのLDK。ロフト風な大空間はフローリングの床とご自身でリノベされたという漆喰の塗り壁が絶妙の響きを生み出しています。アンプはSV-Pre1616D + SV-S1616D / 6L6GC。増幅系, 変換系の個性を隅々まで知り尽くした人の完璧な組合せです。

後から送っていただいた写真。実にスムース且つオーガニックなサウンドのお陰できっとワインも進んだことでしょう。
納品までの間、長い時間をかけてエージングしたり、測定を行って万全を尽くすのはアンプもスピーカーも同じ。現場(=皆さんのリスニングルーム)での音を聴くことは出来ずとも電気的には完全な状態で会社から送り出している訳ですが、今日のように自分が予想(期待)した以上の音が出ると非常に感動します。
この仕事をやっていてよかった!と心から思えた今日でした。