デジタルFMチューナー”C-FT100"を試聴する
2024年 10月 10日
理由は後継となる普及モデルC-FT100への移行が要因のようですが、ざっとスペックを確認したところMPC(マルチパスキャンセラー)が除かれる以外の基本機能は大きく変わらず価格は半額ということで大変興味を持ちました。即デモ機のレンタルを依頼したところ今日到着。所用で戻りが深夜になりましたが、明日から出張で不在ということもあり、急遽試聴を行いましたので速報的にレポートします。

ということがいえます。FPGAを活用した高性能デジタルFMチューナーというアウトラインは共通です。価格を大幅に抑えるために様々な工夫が為されています。受信感度に関していえばKT-9700の比ではありません。
が主なところです。つまり機能面ではMPCを省略しただけで半額というプライシングは驚くべきところです。受信状況をモニターできるLCDモニターもオプションで取付可能です。

自宅のシステムにC-FT100をインストールして試聴を開始します。自宅の7エレ八木アンテナ(聴取位置から送信位置までの距離は直線30km強)とCATVに乗っているFM波の二種類で検証した結果、C-FT1000の最大の魅力であり特徴であった超高感度+滑らかなアナログライクな音質と比較すると、僅かに平板な印象で高域に粉っぽさを感じる音質であったものの、背面のデジタル出力からSV-192PROIIに信号を供給し再生したところ、大幅に音質が向上することを確認しました。

MPCの有無については試聴場所が元々マルチパスが多くない近郊エリアであることもあり、絶対的な差異は感じられませんでしたが、専用モニターで波形を監視した限りではC-FT1000で感じたMPC使用のメリットはかなりあるという認識です(メーカー情報では後付けでMPCをアドオンするサービスも49,500円で提供されるとのこと)。

C-FT100を最大限に活用するためのポイントは
①外付けのDACを使用
②マルチパスの少ないCATV信号を入力する(アンテナ入力の場合はMPCを追加するかC-FT1000を選択)
C-FT100の登場によりC-FT1000のメリットが減じられることはありませんが、価格的に導入を躊躇っていた方には朗報といえるでしょう。C-FT1000については当社では現在庫限りで取扱い終了となる見込みですので、購入を検討されていた方は早めのご検討が望まれます。
デモ機をしばらくお借りすることになっていますので、今後丹念に試聴し追加情報あれば改めてお知らせしたいと思います。C-FT100の取扱いについても鋭意検討して参ります。