A friend from Vancouver

今日はバンクーバー(カナダ)の代理店さんが来社され、現在進捗中のプロジェクトについての経過説明と試作機の音を聴いていただく機会を得ました。SV-P1616D / 多極管仕様とSV-310。他の機種も含め電源電圧設定が異なるのはもちろんですが、カップリングコンデンサーがV-Capに替わったり、機種によっては出力トランスを橋本製に載せ替えたりして、半別注的な製品展開が主になってきています。

この代理店さんとに初めて会ったのは2016年。もともと自作派という点で共通点があったのが非常に大きかったと思いますが、私どもの製品をWEBでご覧になってオール手配線の日本製キットを北米地区のDIY層に紹介したいというオファを頂いたのが始まりでした。

過去にも別の業者さんとの単発での取引はありましたが、先方の条件が異常に厳しかったり、現地での売価が法外に高かったりして結局続かなかったこともあり、当初は正直なところ正式契約にまでは進捗しないだろうと思っていたのです。ただメールでのやりとりやその後の面会時での話し合いで、ユーザーと共にDIYの素晴らしさを共有することが目的で、利益はあとからついてくるものという、私どもと共通の精神で事業運営されていることが分かり、お付き合いが始まりました。

私どもでも同じですが結局のところグロスで考えるのでなく、一人一人のお客さんとの関係性の積み重ねの結果が仕事であって現地での顧客対応の丁寧さや親切さが奏功して今日まで極めて良好な関係性が継続できていることに改めて感謝した一日となりました。

今日はその後、自宅にお招きし抹茶に栗きんとんを喫しつつ一緒に音楽を聴きながらながら、大相撲をTVで観戦したりお互いの愛聴盤を交換したり、とても楽しいひと時でした。それはビジネスパートナーとの商談でなく、日ごろの同好の士との交歓と何ら変わらない温かいもので、今回いちにちご一緒出来たことで関係性が更に緊密なものになったと感じています。今日のことはきっと永く自分の記憶に留まるのでしょう。

いつか自分も個人の立場でバンクーバーへ伺って現地のオーディオ仲間に会って交流を深めたいなあと思っています。See you soon !